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Articles― 最新のTHE NATURE OF TIME ―

31 Oct.2020
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Vol.83 舞の海秀平さん(相撲解説者・マルチタレント)

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石丸:このサロンでは4週にわたって、人生で大切にしている“もの”、“こと”についてお伺いしておりましたが、最終週は “時を重ねながら、長く大切にしている“こと”についてお聞きしたいと思います。それは何でしょう?

舞の海:ありきたりですが、今日は「BARでお酒を飲む時間」についてです。


石丸:お酒にお強いと仰っていましたね。

舞の海:自分では自覚がないんですけど、周りからは“強い”と言われますね。

石丸:飲む時は、どのくらい飲まれるんですか?

舞の海:例えばですが、先ずは焼酎の水割りを2、3杯飲みますね。で、日本酒を1合、2合飲みます。それから直ぐにウイスキーにいく時もあれば、ワインを2杯くらい飲む時もある。ウイスキーもハイボール1杯または2杯。その後はひたすら(ウイスキー)ロックですね。

石丸:何かフルコースのような感じですけど、世の中の人はこれを“チャンポン”と言いますよね。

舞の海:チャンポンですねぇ。

石丸:これだけ飲んでも悪酔いはしない?

舞の海:私は悪酔いしないんですよ。合間にカクテルなんか飲んだりして(笑)。

石丸:それはお強い(笑)。現役時代からお強かったんですか?

舞の海:引退してからですね。現役時代からお酒は嫌いではなかったんですけども、“美味しいなぁ”とか“楽しみだなぁ”という気持ちはなかったですね。

石丸:“人間関係を繋ぐ為のツール”としてのお酒だった。でも現在は、“自分が楽しむ為のお酒”に変わってきている。

舞の海:そうですね。

石丸:大体どの辺りで飲まれているのか、教えて頂いても宜しいですか?

舞の海:ほとんど銀座ですね。大人の街じゃないですか。

石丸:銀座はそうですね。

舞の海:若者がワイワイガヤガヤという街ではないので、非常に落ち着きますね。その中でもBARに行くと更に落ち着きます。そして1人で飲みながら色んな事を考えるのが、また好きですね。

石丸:最近はBARでどんな事を考えましたか?

舞の海:色んな事と言いましたが、ほとんどは解説の事ですね。“あの時の一番の説明は長すぎたかなぁ?”とか、“あの時の一番の言葉足らずで伝わり難かったかなぁ?”とか。あとは、“独りよがりで一方的に解説をしてなかったかなぁ?”、“視聴者にちゃんと伝わっているかなぁ?”と…。

石丸:偉いなぁ。

舞の海:えっ、偉いですか? そんな事ないですよ。

石丸:ひとりで飲みながら自分の世界に入っていけば、それは色んなことが頭をめぐりますよね。

舞の海:そうですよね。

石丸:やっぱり場所前・場所後関係なく、相撲のことが頭の何処かに入っているものですか?

舞の海:一日中どんな仕事をしていても、頭の中は常に“何か解説に活かせないかなぁ?”と考えていますね。

石丸:例えば、ご趣味でゴルフをされると伺ったんですけれど。

舞の海:ゴルフをやっていても、大体は解説のことを考えながらラウンドしていますね。例えば、“今日はこのテーマで回ってみよう、ここに気をつけてみよう”と考えてコースを回り始めてティーショットで構えた時に、プレッシャーで“ボールが何処に行くか分からない”という不安に襲われて、自分が今日やろうとしたことを忘れて打つわけですよ。そうすると、“あっ、これは、多分力士も同じだぞ!”と思うわけです。

石丸:そこに来るんだ!

舞の海:(力士が)支度部屋で“今日は花道でこう行こう!”と思ったのに、名前を呼ばれて土俵に上がって塩を撒いている内に雰囲気に飲み込まれて、自分がやろうとしていることを忘れているんじゃないか…とか。

石丸:そこに共通点があるんですね。やっぱり土俵に上がった時はあがるんですか?

舞の海:やっぱりあがりますよ。あがり過ぎると力が全く出せないですけど、多少はあがった方が、緊張感は良い力になります。
これが余りにもリラックスして落ち着いて、塩を取りに行った時にお客さん1人1人の顔を見て“あっあのお客さんこの間も来ていた!”とか、“あっ、あの俳優さんだ!”とか分かりすぎると、それもまた力が出ないというか、集中力が研ぎ澄まされないというか…。そのバランスが難しいんでしょうね。

石丸:それは、私たち舞台をやっている人間も似ています。程よい緊張感が刺激になって、私だったら2時間の舞台を走り抜ける活力になったりするんですけど、同じかもしれないですね。

舞の海:今度機会があったら(舞台を)観に行きたいと思います。お客さん、舞台、周りのスタッフ一体となって一つの物が出来上がっていくじゃないですか? そういう共通するところがありますね。

石丸:大いにありますね。相撲自体は、一番一番はあっという間に終わるかもしれませんが、通して考えた時に同じかもしれませんね。

舞の海:私と石丸さんって、やっている事は違っていても同じことを目指していたのかなぁって。

石丸:そうかもしれません。実は僕もこうやって(番組で)お話を聞きながら、“芝居の色んなことを考えながら毎日生きているな”って思いました。他のことをやっていても芝居のことが常に頭をよぎっていますし、一緒ですね。共通点ありますね。

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