SUNDAY UNIVERCITY LECTURE NOTES 講義録

第8回 日曜大学 テーマ:「バイトに見る経済学」 2025.11.23
第8回 日曜大学 テーマ:「バイトに見る経済学」
今週の『日曜大学』は、先週に続いて
日本大学経済学部・鶴田大輔先生をお迎えし、「バイトにみる経済学」をテーマにお届けしました。

まずは、生活に影響する円安の話題。アメリカとの金利差で円が売られ、輸入品のコストが上昇。その結果、ラーメンのような身近な物価にも影響が出ていると先生が解説しました。

話題は、先生が音楽好きということからプレミア価格へ。
蓮見さんの「レコードやグッズのプレミヤ価格は“ずるい”?」という疑問に、先生は“需要があるから価格が上がるのは自然”であり、安すぎると“本当に欲しい人が買えなくなる”と説明。さらに「ライブのチケットは入口だから低価格でも良いが、グッズはプラスアルファの価値なので、自分が納得する値付けで良い」と話し、蓮見さんも「初めてそんなこと言われた」と驚いた様子でした。

続いては「なぜ人は低賃金でも頑張れるのか」という話題に。先生は、満足度は賃金だけで決まらないが、“ 好きだから頑張れる”裏には失われる時間や経験があると指摘。それを経済学の概念である“機会費用”として紹介し、バイトに時間を使うことで見えない損失が生まれている可能性に目を向ける大切さを語りました。

さらに、終わったことにとらわれない“サンクコスト(埋没費用)”の話題にも発展しました。「芸人を10年続けたから辞められない」という感覚は合理的ではなく、判断すべきなのは“これからどう価値を生むか”であり、過去の10年とは関係がないという説明に、蓮見さんは「そんなこと言わないであげてください」と芸人としての意見も言いつつも、「学問で怒られた方が目が覚めるかもしれない」と頷いていました。

最後に、蓮見さんは「個人事務所で、自分で決めなければならないことが多いので勉強になりました」とコメント。日常の疑問が、人生の選択を考えるヒントにつながる放送となりました。
🎧 OA曲
UNDEAD / YOASOBI
I Saw The Light /Todd Rundgren

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