SUNDAY UNIVERCITY LECTURE NOTES 講義録

第12回 日曜大学 テーマ:「コミュニケーション学」 2025.12.21
第12回 日曜大学 テーマ:「コミュニケーション学」
今週の『日曜大学』は、先週に引き続き、俳優の坂口涼太郎さんを先生に迎え、「コミュニケーション学」後半をお届けしました。学生代表・ダウ90000の蓮見翔さんとともに、沈黙や“間”、言葉にしなくても伝わる感情など、日常の中にあるコミュニケーションの捉え方について学びました。

授業の前半では、SNSとの向き合い方が話題に。情報を求めて見始めたはずが、いつの間にか人と比べて疲れてしまう——そんな経験から生まれた「ここに人生はない」という言葉を手がかりに、情報を受け取った先で“どう行動するか”が大切だと語られました。

続いて取り上げられたのが、「沈黙のコミュニケーション」。一般的には不安に感じやすいとされる沈黙も、実は信頼や安心があるからこそ成立する状態ではないか、という視点が共有されました。舞台や映像の現場で培われた「間」の感覚についての話に、蓮見さんも共感を示します。

また、人は名前を呼ばれたときに幸福感が高まるという話題や、物や存在に名前をつけることで愛着が生まれるというエピソードも紹介されました。相手の存在をきちんと認識することが、コミュニケーションの土台になるという考え方が印象的でした。

授業の終盤では、「会話は上手い・下手ではなく、パッションだ」という坂口さんの言葉が語られます。失敗や転びながらも伝えようとする姿勢そのものが、誰かに届くコミュニケーションになる——そんな前向きなメッセージで授業は締めくくられました。

なお、番組内でも触れられた坂口涼太郎さんのエッセイ『今日も、ちゃ舞台の上でおどる』では、今回の授業と重なる考え方が、より個人的な言葉で綴られています。放送とあわせて、ぜひ手に取ってみてください。

🎧 OA曲
島人ぬ宝/BEGIN
sailing day /BUMP OF CHICKEN
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