2018/11/11
朝晩、肌寒くなってきましたね。
「世の中には、呆れてしまうような出来事や、人物に出会うことってありますよね。ちょっと前にはハロウィンもあり、嘆かわしいこともありました。それだけ鬱憤を晴らしたいという気持ちがあって、不幸なのかもしれませんね。
今日は深い話になりましたが、表面的に見るのと、深く掘り下げ分析するのとでは、まったく違う。違う事実が見えてくるのです。ただの被害者、ただの不幸というのではなく、そこにも意味がある。それを正しく分析できないといけない。『おと語り』で、分析のお手伝いができるのはいいことだと思うのです。お悩みを抱えている方たち、これからも番組にメール送ってくださいね」という江原さん。
今日は『困ったものだ』というメールをご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Breakdown / トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
◇幸せのみつけかた / 江原啓之



「私は4人の子どもの母親です。20歳になる長男がギャンブル好きで困っています。きっかけは、最初にした株か為替かわかりませんが、一千万ぐらい勝ちました。それからは、金額の桁が20歳の子にしては価値観がかわりました。今は、私に250万の借金があり、毎月少しずつでも返してくれています。それでもやめられないようです。小さい時から運だけはあり、色んな意味で驚かされます。20歳ですし、自己責任でお金の管理のことなどは何度も言っていますが、お金には無頓着で、人に貸したり、財布をよくなくしたりします。親は一切、賭け事はしません。今は、大学をやめて就活中で、友達のバイト先をお手伝いに行っています。楽をして大きなお金を稼ごうとしています。親の対応で、何かアドバイスをいただけたら助かります」というメールをいただきました。

江原さん
「困ったものですね。けれど、まず“私に250万円の借金があり”とありますが、貸してはいけない。“自分ですることは、自分でお金を貯めてやりなさい”とする。自己責任を植え付けるには、こういうことをしてしまうからいけない。また重箱の隅を突くようで申し訳ないのですが“小さい時から運だけはあり、色んな意味で驚かされます”という言葉。これは、どこかで溺愛しているのでしょう。親が、こういうところで甘いんです。“小さい時から運だけはあり”と言うならば、放っておけばいいと思ってしまう。また、今は社会的にこういう風潮がある。YouTuberになりたい子たちが多い。それで将来どうなるのか、苦労というものが分かっていない。実際にやってみれば大変なことだと思うと思う。けれど、それで一攫千金を目指している。今、ファッションデザイナーになりたい子は少ないけれど、裏原でTシャツを当てたい子たちはいっぱいいる。耳年増という言葉があるけれど、みんな“大変だ”ということが分かっているんです。だから逃げたい。また、社会がそういったことを煽っているという気がする。便利が当たり前だと煽られて、それが当たり前になり“苦労してはいけない”“楽して稼ぐのがいい”“○○をやって当たりました!”というのをメディアもやり過ぎな気がする。“汗水流して働いて、稼いで、それであとは自己責任でなさったらいかがでしょうか”と、ここはひとつ突き放すのも親の愛だと思います」


「突然ですが、私の悩みを聞いてください。私の父のことなのですが、横浜市内の戸建てに一人暮らししています。その家がボロボロに老朽化していて屋根に穴が空き、キッチンもお風呂も使えない状態です。ゴミも捨てないのでゴミ屋敷になっています。父は、65歳で働いていますが、やり繰りできず、家を維持できていません。母は13年前に他界しています。私は父に“家を売って、コンパクトなマンション等に移り住んだらどう?今、元気に動けるうちに行動した方がいいよ。もし今、亡くなってしまったら、3人兄弟で家の処分でもめるから、そのことも念頭に置いてほしい”と伝えましたが“俺はまだ死なない”と、ちゃんと考えてくれません。それが、父の生き方と思ってそのままにするしかないのか、突然亡くなった時に兄弟で処理するしかないものかと、悩んでいます。どうかお知恵をお貸しください」というメールをいただきました。

江原さん
「難しいですね。けれど自己責任。お父さんが自分の考えでいくしかない。年を取ると、考えというのは固まってしまってなかなか広がらなくなってしまうんです。“老害”という言葉もありますが “若い時は、もう少し違ったのに…”と、色んな人に私も様々なところで感じるんです。これは仕方のないこと。けれど忘れてはならないのは、家の処分でもめるというけれど、そういう兄弟は、新しい家にしてももめますからね。お父さん自身もやりくりできていないけれど、新しい家に云々で…と、無駄にお金をかけないでいきたいと思っているのではないか。よく寄り添って話を聞いてみてあげてくださいね」


「私は学習教室で18年、子どもたちを教えています。その中の一人、4年生の時から教えている父1人、息子1人の男の子。第1志望の私立高校に合格しました。しかし数日後、お父さんから“入学金が払えないので、お金を貸してほしい”と。来月にはお金が手元に入るとのことだったので、悩んだ結果35万円をお貸ししました。もし私がお貸ししなかったら、ずっと希望校として目指して頑張ってきた彼が報われないなぁ、という気持ちが多分にありました。貸さなかったら、私のせいで進学できなかったのだという気持ちに、一生苦しむかもしれないと思ったことも事実です。月末5万円ずつ返済してくれるという約束でしたが、1度は返済をしてくれたものの、次の月から振込はなくLINEでのやりとりで“申し訳ない”“もう少し待ってほしい”の一点張り。月々1万円の返済を提案し、承諾してくれましたが、約束の日にち以降、連絡もなくなりました。長年の江原さんファンとしては“こんな目にあうのも偶然ではなく必然”“私の心にそれを引き寄せてしまう物があった”“ここから何かを学びなさい”ということなのでしょうが、助けたいという気持ちを踏みにじられてしまったことに、私の心は毎日かき乱されています。どのように解釈したらいいのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「私のファンと言いながら、私の大事な話を忘れている。“人にお金を貸す時には、あげたと思いなさい”。お金を貸して悶々とするのは、相手の為ではなく、自分の為に貸したからです。“私のせいで進学できなかったのだという気持ちに、一生苦しむかもしれない”ということは、自分の為に貸したのでしょう。そこはもう後ろを向かない。負があればプラスもある。そういう気持ちで貸したならば、潔くあげたと思った方がいい。それで返ってきたら“あら、返ってきた。良かった”ということでいいと思うんです。そうでなければ“私のせいで進学できなかったのだ”という気持ちをかなぐり捨てて“貸せないものは貸せない”と言った方がいい。嫌なことを言いますが、ここでこういうふうに不義理なことをしているということは、その高校もその子は、途中でやめるかもしれませんね。それはその親子さんの学びでもある。この場合にお金を貸すことは、みんな誰もが良いことだと思うでしょう。けれど“自分の為に貸した”ということ。“ちょっと良いことをしている”という考え方が、自分の問題点をきちんと見極められなくなり、見失うのです。自律して生きるということ、責任主体で生きるということは、大変に厳しいものなのだということなのです」


「5年前の話です。付き合っていた彼が束縛する人で、たまに暴力もありました。当時はお互いに好き過ぎるのに上手くいかなくて、とても辛かったです。これ以上一緒にいると2人ともダメになると、何度も別れては、彼が私の家に来てかわいそうになり、受け入れて…を繰り返していました。ある日、彼が暴れた時に誰かに引き離して欲しくて、彼の母親に連絡しました。それから彼も母親に止められ、段々と離れて行きました。いつ暴れ出すかわからない不安とストレスで別れたかったのですが、とても好きだったので、まったく連絡が来なくなった時に、すごく後悔しました。けれど、忘れるよう仕事に没頭し、会わなくなって半年後、人伝てに彼が病気で亡くなったことを聞き、突然のことで信じられませんでした。この5年の間で数人と会ったりしましたが、好きにはなりませんでした。いつも思うのは亡くなる前に、なぜ連絡をくれなかったのか、私にどういう気持ちを抱いて連絡してくれなかったのか、忘れようと思っても、亡くなった彼のことばかり考えてしまいます。本当は結婚して家族が欲しいですが、気持ちの整理ができる日が来るとは思えません。どう気持ちの整理をしたら良いか、この先、誰かを好きになることがあるのか、寂しくて苦しいです」というメールをいただきました。

江原さん
「厳しいようですが、私がいつも言っている人が躓く3つの法則。“自己憐憫”“責任転嫁”“依存心”。その苦しみはわかるけれど、自己憐憫に陥ってはいけない。明るく前に向かわなければいけない。“なぜ連絡をくれなかったのか”という責任転嫁もある。私のアルバムの中にある『最後だとわかっていたなら』(東日本大震災復興支援チャリティアルバム第3弾『ひと語り』に収録)という詩の朗読もありますが、その時その時を込めて生きること。悔やまない。その時、懸命に生きて出した結果なのだから、必要以上に自分を責めないこと。もしかしたら病気が彼をそうさせていたのかもしれない。彼も自分のしたことに対する罪も感じていたから、大我の愛で、これ以上苦しめたくなくて、あなたの愛がよく分かっていたから返って連絡しなかったということもあると思うのです。彼の愛を受け入れてあげて、あなたはまた新たな愛に進んでいかれたらいいのではないでしょうか」


●江原啓之 今夜の格言
「目に映るすべては、成長のための映し出しなのです」
「すべては自分自身のことなのです」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ 演じるさんのコーナー
(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 11月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
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