2019/6/23
人は、自分のことが一番分からないものですよね。
「私は“内観”といって、自分を冷静に見つめ、理性的に考えて行動することが、一番道を開くことなのだと話しています。何かトラブルが起きるときは、自分の姿を見せているだけなんです。自分を様々な角度から見られる人は、自己プロデュースができている人。見られない人は自己プロデュースができず、自分の良いところも悪いところも見えていない。見ないと“素材”は生かせないのです。
“内観”は決まった時にするのではなく“日常の癖”にして、常に自分を客観的に見てみる。例えば料理でも慣れない時には、すごく考えたり、料理本を見たりする。けれど慣れている場合にはスーパーで考えたり、冷蔵庫の中を見ただけで“これ作れるな!”と思える。残り物で何かが作れるというのは熟練の技。そういったことと同じなのです」という江原さん。
今日は『自分の見つめ方』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇見つめていたい / ポリス
◇パンタレオン / 江原啓之



「私の悩みを聞いてください。私は話し下手です。聞くこと専門で、相手が喜ぶような合いの手も入れたりもできます。でもそればかりで、結局、私のことが上手く話せません。私の意見を聞かれても、特にこだわりがなかったり、逆にありすぎて、押し付けみたいになってしまったりして、会話が終わってしまいます。また悩みなども上手く話せません。話そうとすると愚痴のようになったり、すごく重たくなったりして、相手に負担な感じになるので話せません。だから聞くことが多くなり、結果、私の印象は特になく、薄いんだと思います…。もっと、さらりとスマートに色々伝えたいです。どうしたら良いのでしょうか?腹6分の付き合いと言いますが、それと共通することもありますか?相手に理解を期待し過ぎているとか、自分を良く見せようとし過ぎているから、会話がうまくいかないのでしょうか?また腹6分は他人だけでなく、主人や子どもにもそうする方が上手くいくのでしょうか?私は丁寧に、下手に話しているつもりでも、すごく上からな言い方のようになってしまうみたいで、それもとても悩みです。何か根本的に間違っているのでしょうか?人生楽しみたいです。どうかアドバイスをよろしくお願い致します」というメールをいただきました。

江原さん
「簡単です!!あなたは“内観”ではなく、自分がどう見えるかばかり気にしている。まず、人と話しをする時は“目的”を聞く。“分かってもらいたい”という気持ちにしても“何について分かってもらいたいのか”ということを考えてから伝えるもの。“自分のワガママを叶えてもらいたい”などという時は、当然、下手になる。子どもを叱る時・注意を与える時にはヘラヘラしていてはダメ。そういった時こそクールに“それを続けていたら、結局あなたの為にならないと思うのです…”などと口調まで変えて言われると、ドキッとしたりするもの。“何を伝えたいのか。何を願いたいのか”という効能。あなたのメールを読んでいると、人からどう見られるか、どうコミュニケーションをしたらいいのかだけしかない。まず“どうしたいのか”という目的を考えたら自然と問題は解決する。それが分かっていないということが“内観できていない”ということなのです。頑張ってくださいね」


「お聞きしたいことがあります。江原さんはよく“道に迷ったら、分かるところまで戻りなさい。突き進んではいけません”とおっしゃいます。その言葉の意味を考えていました。“もうどうしたらいいか分からない!”と思った時に、突発的に突き進むのではなく、分かるところまで戻るということですよね?実際に道に迷って、元の分かる場所まで歩いて戻ることは簡単ですが、人生の場合はどうやって戻ればいいのでしょう?私は現在、恋人と上手くいっていません。一度裏切られ、信じる努力をし、再び信じたいのに、数ヶ月で二度の裏切り。もう、どうしたらいいのか分かりません。“分かるところまで戻る=幸せだった頃に戻る”。ここまでは分かるのですが、戻る?ん?どうやって???と、いくら考えても答えが見えません。どうか頭の良くない私にも分かるように教えていただけませんか?」というメールをいただきました。

江原さん
「みんな自分の都合が良いように考えますよね。“分かるところまで戻る=幸せだった頃に戻る”ということではありません。別れるんです。付き合う前に戻るんです!自分の都合のいいように考えることが“内観”ではない。必ず“痛み”も伴うもの。人は“道に迷ったら元に戻る”ということは、普通は面倒くさいもの。だから突き進みたくなる。本当にお互いが相手を求めているのかどうか分かるには、一旦更地に返してみることなのです」


「江原さんのスピリチュアル、母が昔から好きで、私も好きです!そんな母にひとつだけ言えないことがあります。それは、私がバイセクシャルだということ。テレビでLGBTの問題が出ると“他人のことは理解できても、自分の子どもが…ってなると、理解できないかも”。そう話しています。私は“自分もだ”ってなかなか言えず、ボーイッシュなのですが“男性が好きだよ。ただ個性的になりたいだけ”と、母に伝えています。でも実際は19歳の頃に、初めて女の人とお付き合いをしました。やっぱり自分は女の人が好きだと思っても、誰にも相談できず、母にはもちろん話せません。“LGBTに理解がある世の中になってきている…”そう思っても、私の住んでいるところは田舎で、LGBTのカップルを見ると“え?今のレズ?ゲイ?びっくり”というような反応です。今は、恋人はいませんが、いずれ好きな人ができた時、それが女の人だった時に、理解して欲しい気持ちもあります。母にウソをついている気がして苦しいです。何か一歩踏み出せる勇気をください」というメールをいただきました。

江原さん
「難しいですね。親の度合いにもよる。私もこういう相談をたくさん受けてきましたが、ケースバイケースなんです。多くの場合にあるのは“言わぬが仏”ということ。嘘も方便。相手を傷つけない為に、敢えて自分で苦しみを背負う嘘というのは、“良い嘘”。自分が姑息に逃げ回る為に付く嘘は“小我”の嘘だから良くない。“嘘も方便”というのは相手を傷つけない為。例えば親が高齢だったり、本当のことを言ったら錯乱してしまうだろうという場合には、敢えて言わない方が良いということもある。そうではなく“この人は強い人だ!”というのであれば、お互いに背を向け合ったとしても、自分は真実を言いたい!ということであれば、言うのもいい。“LGBT”と、今は一言になっているけれど、様々なパターンがあるから、ひとくくりにはできない。基本的にはそれぞれ“自律”できたらいいなと思います。それには“覚悟”が必要ですね。男女だと決められているのは肉体だけ。魂には男女はない。要するに役柄。今回は“男”という役柄で生きようか“女”という役柄で生きようか。そしてもう少し複雑に“男の身体で女にしようか”“女の身体で男にしようか”と、難度を高めている。けれど魂は、それによって磨かれるんです。魂になった時には肉体はない。ということは、性別はないんです。その役柄をどうやって生かして生きるのか。無責任な言い方かもしれませんが、そこをどう楽しむのかということがすごく大事なのです。あなたの場合は、お母さんが“他人のことは理解できても、自分の子どもが…ってなると、理解できないかも”と言っているということは、もしかしたら察しているのかも。ということは“私は知らないことにしておいて…”というサインなのかもしれない。だから、そこを想ってあげることも大事かもしれませんね」


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●江原啓之 今夜の格言
「目に映ることはすべて、自分を映す鏡です」
「自分を観るために他者がいる。だから感謝ばかりなのです」

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