2019/8/18
お盆休みも終わり、夏休みもあとわずかになってきましたね。
「10代は、悩みが多いのでしょうか。『おと語り』も10代のリスナーが増えました!聴いていただきありがとうございます!」という江原さん。
今日は『10代の方のお悩み』をご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Bury a friend / ビリー・アイリッシュ
◇さくら咲く / 江原啓之

「江原さんに聞きたいことがあります。私は親のことがどうしても好きになれません。小さい頃は大好きだったのですが、小さい頃見えなかった親の悪いところ(自分勝手なところや考え方、私に対する態度)が見えてしまい、嫌いになってしまいました。愚痴になってしまいますが、父は私が1歳の頃から自分の趣味を優先して家庭を放置していました。ずっと一緒に住んでいませんでした。最近になって父親面するのが許せません!それを言ったのですが“は?ちゃんとお前の運動会とか行ってたやろ?”と言われました。運動会を見に行ったら父親なんですか?母には、私が小さい頃からずっと否定されて育てられました。また、殴られたり、蹴られたこともあります。それでも小さい時は“まま”“ぱぱ”の存在が大きくて大好きでした。親を好きになる方法はありますか?私が子どもなだけなのでしょうか…」というメールをいただきました。

江原さん
「15歳の方からのお悩みですね。このくらいの年の方は、誰もが思うのではないでしょうか。それは大切な流れにあると思うんです。ずっと好きなままというのも怖い。なぜ一旦嫌いになることが大事かというと、そこで“人間”として見るようになるからなのです。子どもという立場から、同じ人間同士になるという立場になるという狭間にあって、この狭間が一番気持ちが悪い。なぜかというと、まだまだ親に対する“依存”があるから。実は否定しているんだけど、甘えている。“父親面して!”という気持ちも、まだ父親であって欲しい、甘えられる存在であって欲しいという気持ちの裏返しがここにあるんです。実はあなたが不満に思うのは、甘えたいから。“もっとちゃんと甘えられる存在であって欲しい”が裏にある。けれど現実はそうではない。なぜかといえば“人間”だから。“親”として生まれてくる人はいない。“親”は役割。“どうするのが親なのか”というルールやマニュアルはない。だから何をもってして親というのかというのは、人それぞれで、それぞれの家によって違うんです。そういうこともあなたは高校生になったのだから“哲学”してみるのもいい。“親とはなんなんだろうか”“子どもってなんなんだろうか”“自分が望んでいることはなんなんだろうか”“一人間として親を見たことがあるだろうか”などを含めて見ていくことが必要なのではないかなと思うのです」


「実家の高校生の弟が学校に行けずに悩んでいます。いじめなど明らかな原因はないと本人は言っています。なんとなく家から出られない・出たくないといった雰囲気です。中学も1年半ほどしか行けていませんでした。高校は新しい環境で違った友達も出来ますし、本人はワクワクで学校に行っていましたが、入学して2ヶ月ほどでまた行けない日々になりました。弟とは11歳離れており、私が思春期の時、弟はちょうど色んな物に興味があり、成長していく歳頃。思春期の私はイライラをぶつけたり、きつく叱る時もあったと思います。そんなこともあり、人に気を遣いすぎ、感受性の高い子に育って、他人との集団行動が苦手になったのではと、後悔しています。もっと遊んであげたらよかった、弟の年齢に合わせた会話を楽しんであげたらよかった…と、言い出したらキリがないです。愛情が足りない場合にお家から出られなくなることがあると、いろんな資料で読みましたが、私はとてもとても可愛いと思っていますし、可愛がってきたつもりです。本人が何に悩んでいて、どう考えていて、どのような声かけをしてあげたらいいのかもわかりません。この状況を少しでもプラスにしていけるアドバイスをお願いします」

江原さん
「あなたは親のような気持なのでしょうね。このメールの中に親御さんのことが出てこない。姉弟の絆が強いのか、姉弟の絆が強くならざるを得なかったのかなということが感じられますね。あなたの気持ちはすごく良くわかる。けれど人間というのは、突然何かをしたりすることを受け入れられるものではないと思うんです。まだ読めてはいないのですが、今日、中川翔子さんから本をいただいたんです。いじめられて、不登校になったことを書いた本『死ぬんじゃねーぞ!!』(文藝春秋)だそうです。その中に“隣る人”という言葉があるそうで“どうした?”などと聞かずに、スッと隣にいる人が救いだという話もあるらしい。おっしゃる通りで、寄り添うということ。無駄な時間というものを持たないと、人というのは心を開かない。何気なく一緒にゴハンを食べる。お茶を飲む。そんな時に人というのは“実はね…”というのが出てくるもの。あなたも自分のことで忙しいと思う。けれど、そこで時間を割いてあげられるかどうかが愛の量りかなと思うのです」



「娘が今年中学校に入学しました。けれど、クラスに溶け込めず、学校がつまらないので行きたがらないのですが、どう接すればいいのか悩んでいます。離婚して娘と2人なので、どうやって守ればやればいいのか。過保護にならないように叱らないと、娘が成長できない気がして、ついつい、小言っぽくなってしまいます。学校の意味を聞かれてうまく答えられず、思春期の成長も大事なことだとは解っているはずなのですが、勉強を第一に考えないのが良いのでしょうか。もっと甘えさせてあげて、心を安定させてあげた方が良いのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「難しい!!ただでさえ、思春期の女の子とお父さんの関係は難しい。あなたはシングルファーザー。これを超えて、娘さんもお父さんを客観的に見られるようになればいいんすけどね。10月に幼い子も含め、若い人に向けた本を出版するんです。『江原さん この息苦しい世の中をどう生きたらいいんですか?』というタイトル。若い編集者とのやり取りをそのまま載せているんです。“なぜ勉強しなければいけないのか”“なぜ学校に行かなければいけないのか”などということを網羅している。勉強は視野を広げるため。勉強をして成績を上げ、いい学校に行くことではなく、勉強の大切さは、視点を磨くことなんです。たかだか勉強なのだけれど、脳の訓練になって、心の訓練にもつながり、社会での出来事も“こういう見方ができる”“ああいう見方ができる”というためのもの。短絡的に生きないためのすごく大事なこと。数学だ、歴史だ、物理だ…などという目で見るだけではないということが、私の伝えたいことなのです。私の友人で、お母さんが亡くなっての話なのですが、娘さん二人を育てたお父さんがいる。その方がやり続けたことは何か。それはゴハンを作ることでした。とにかくお弁当とゴハンだけは作って、他は何も言わなかった。娘にとやかく言っても母親ではないし、難しいですからね。“女性”としてのことはおばさんや、他の人に任せていた。放牧をして、抱え込まない。その娘さんたちは、お父さんの愛情をすごく感じているのだということを、参考になるかわかりませんが、あなたにお伝えしたいと思います」


●8月お誕生日の方、メールお待ちしております!!
“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ、生きること・生まれてきたことに感謝したい。
8月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生日に関するエピソードなど、ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

◇Dr.Recella奥迫協子さんへのお便りを募集しています!
スキンケアや化粧で気を付けている事や、失敗談など、みなさんの体験談をお待ちしております!
美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
奥迫協子さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言
「寄り添いあえば生きていけます」
「幸せの数を数えましょう」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ 演じるさんのコーナー
(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ あなたの不思議な夢の話
◇ リクエスト
◇ 8月お誕生日の方
◇ Dr.Recella奥迫協子さんへの質問コーナー
メッセージの応募はこちらから