2019/10/20
秋の便りが聞こえる季節になってきましたね。
「“こんな私ですが、どうしたらよいでしょう?”という相談を私はよく受けるんです。多くの人が“できることはできる”“できないことはできない”ということが意外と分かっていない。例えば“親を施設に入れたい。けれど親が嫌がるんです”という相談をよく受ける。二つに一つ。強引に押し込むか、放置するか。放置できない状況であれば、グダグダ言っていても仕方がない。自分が悪者になりたくないだけ。そう考えていくと、結局“自分の問題”だということなのです。けれど、ロジカルに考えれば考えるほど、腹が立つこともある。来年もしかしたら『種苗法』が変わるかもしれない。『種子法』は改訂されてしまった。『種子法』とは、一年だけしかもたない種のことをF1種といい、翌年にまた買わなければいけないという法律。種を制する者は、世界を制するといわれるくらい。ある企業のものを買うしかない。F1種を買い続けろという法律。その上に来年『種苗法』が変わるかもしれないと言われている。“F1種わかりました。でも私は固定種を持っているのでその固定種で育てていきます”と言ったら、刑罰が科せられるらしい。ロジカルに考えたら、余計に腹が立つ。今、様々な県が独自に種を守っていくというようになっていっていますが、これから心配です。それをみんな知らないで生きている。誰が得をするのか…と思うけれど、誰かが得をする仕組みになっているのでしょう。これはなんとか食い止めたいですよね。
また最近、韓国との間で様々な問題があった。ここにも学びがすごくある。韓国だけのことを見るのではなく、日本人自身も日本をしっかりと見なさいというメッセージだと思う。私は、日本は愛国心が足りないのではないかと思うんです。種苗法、トウモロコシの受け入れ、遺伝子組み換え、ゲノム編集の表示義務がなくなるなど、国が自滅していく方向に向かっているのではないかと心配なんです。“大丈夫だ”というけれど、大丈夫が大丈夫でなかったことがどれだけあるか。また、ロジカルに考えて分からないのは、みんな、自分自身のことは石橋をたたいて渡るのに、“国のことと自分のことは別だ”という考えだという気がすること。なぜみんな自分事として考えないのだろうかと思うんです」という江原さん。
今日は『ロジカルに考えるには』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Don't Stop / フリートウッド・マック
◇誰かのために / 江原啓之



「私は専門職の仕事をしています。ここ数年、その仕事を頑張りたい!と思い、プライベートよりも仕事を優先させることもありながら、一生懸命に働いてきました。仕事を頑張っている自分も好きでした。この間夏休みでお休みを数日頂き、実家に帰ってゆっくりとした時間を過ごしました。私の実家は山や川に囲まれた自然豊かな場所にあります。そこで家族や昔からの友人と過ごし、みんなの優しさや温かさをたくさん感じました。その時に私は仕事を第一優先の様にし、頑張っていた自分はなんだったんだろう。とふと思いました。仕事ってそんなに大事かなぁと思いました。もしかして私は、仕事を頑張ってきたというよりも、仕事で評価されたり、達成感を味わう事の為に頑張っていたのかなぁと思いました。自分の為に頑張っていた自分…人の優しさや温かさを感じ、自分がとてもちっぽけなように思いました。それから以前の様なやる気を仕事に向けられなくなりました。怠惰な自分がいて、甘えているのかも知れません。こんな私に江原さんからのお言葉をいただけたらと思います」というメールをいただきました。

江原さん
「みんなあることですよね。けれど二つ分かれると思うんです。仕事は基本的に適職で食べるためだけれど、そこに天職を込めている人もいる。例えば医療従事者の方。ただただ自分のために頑張っているというよりも、患者さんのためだったりもする。看護師さんの中で、ご自身や家族が大病をして、看護師さんになったという人も多いんです。相手を想ってというのは“大我”。自分のことだけだと“小我”。“小我”が目的だと、あなたのように折れてしまうと思う。ロジカルに言えば、みんな“適職”だから仕事として考えるべきだけれど、そこにプラスして“大我”が込められているか“小我”だけなのかということで分かれる。あなたの場合、“小我”のために仕事をし、“稼ぐ”というためだけでなく“そこで評価されたい”という思いがあったのかもしれない。自分を評価できるのは、自分しかいない。すごく人から評価されて“そんなに頑張っていなかったのに…”と思う時ほど、自分が本当のことを知っているから、辛いものはない。本当に頑張ったときは嬉しいですよね。評価できるのは自分だということを忘れないようにしましょう」


「今年17歳になる娘なのですが、本当に片付けができません。小さい頃から片付けが嫌いで、色々な方法を試しても、ほぼ変わらずここまで大きくなりました。テーブルで勉強すれば、ノートも消しゴムのカスも鼻をかんだ後のティッシュも、飲み残したカップも全部そのまま。洗面所を使えば全部出したままで娘の物ばかりで散らかしたまま、勿論部屋も汚く、言っても説明しても聞かないんです。大事な物もよくなくすし、マイペース過ぎて押しても引いても、褒めても怒っても、どの手段も変わりません。娘の部屋はドアを締めれば良いのですが、仕事から帰ってテーブルやキッチンが汚いと、流石にぶちぎれてしまって、キーー!となってしまいます。そんな自分も嫌になります。深い優しさのあるいい子なんです。でも、家族の為に、困る自分のために改善しようとはしてくれません。できれば怒りたくないです。失敗から学ぶと言いますが、大切な物や必要な書類をなくして、困るはずなのに何とかなっていたり、気にしていなかったりします。彼女が自分から自分のぐちゃぐちゃを気づいて直してくれる、素敵な方法がありましたら教えてください」というメールをいただきました。

江原さん
「あなたの気持ちわかります。私の子どもも少しそういうところがある。ちょっとネガティブなことを言いますが、まずみんな病院に行った方が良いのではないか。一億総みんな、何かしらの精神的な問題を抱えているのではないか。怠惰ならいいんです。けれど怠惰でない可能性がある。私は今度『あなたが危ない』という書籍を出すのですが“あなたは本当のあなたですか?”という言葉を付けているんです。何が言いたいのかというと“それはあなたじゃないかもよ”“あなたのせいじゃないかもよ”ということ。私たちは食べる物や様々なことで、自分らしくなくなってしまう可能性があるんです。みなさんに一番分かりやすいのは“ホルモン”のこと。例えば女性であれば“月のもの”があってイライラしたり、自分らしくない発言をしてしまったりするということがあると思う。男性も甲状腺から何から、様々なホルモンバランスがある。インスリンもホルモン。お腹が空くとイライラしたり、眠たくなったり。自分自身が自分らしくなくなったり、非常によろしくない表現に変わってしまう可能性がある。これがもし、ただの怠惰だったら“怠惰で良かった”と思える。本人があまりにもできなくて自覚がないのであれば、そういう検査も必要かなと思ったりするんです。あなたが荒療治で“出しっぱなしにしている物は、全部捨てますからね”と言って、全部捨てるか、どこかに取っておくかしても直らないと思う。母親は“自分の育て方や教育が悪かったのではないか”と思ったりするが、違うと思う。ちょっと重い話ですが、みなさんもどう思うか、みなさんからのお便りもお待ちしています」


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美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
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●江原啓之 今夜の格言
「一にも二にもロジカルに、が幸福の基本です」
「意外にも人は、自分自身で悩みを深めていることがわかります」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
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◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
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(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
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