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ロシア音楽特集2

2018.07.09


今夜もお聴きいただきありがとうございます。
FIFA ワールドカップも残り1週間ですね。ちょうど来週日曜が決勝戦となっています。この番組でも、先週に引き続き、ロシアの音楽を特集してお送りしました。 
先週はグリンカ、ムソルグスキー、チャイコフスキーなどご紹介しましたが、今夜はもう少し後に生まれた作曲家たちを取り上げました。
<PLAY LIST>
M1 スクリャービン 《12の練習曲集 op.8》より第12曲 /横山幸雄(ピアノ)(「ヴィルトゥオーソ名曲集」2006年のアルバムより)
M2 ラフマニノフ 《練習曲集「音の絵」op.39》より第5曲/ 横山幸雄(ピアノ)(「ヴィルトゥオーソ名曲集」2006年のアルバムより)
M3 ストラヴィンスキー 《火の鳥》より終曲/ ピエール・ブレーズ指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
M4 プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調《戦争ソナタ》より第3楽章 / 上原彩子(ピアノ)

M1、スクリャービンは(1872-1915)は、ラフマニノフとモスクワ音楽院の同級生。ラフマニノフがいつも成績では1番でした。それはラフマニノフが手も体も大きな人だったのに対して、スクリャービンは手が小さかったことも影響していると言われています。彼が残したピアノ曲は、大きな手でなくては弾けないものばかり、というのも彼の心のうちを反映しているのかもしれません。この「12の練習曲集」は、初期の作品でショパンの「練習曲集」を意識したもの。同じ「12曲目」の「革命」との類似性が感じられます。後期になると「神秘主義」に傾倒し作風も大きく変化していく作曲家です。

M2、ラフマニノフ(1873-1943)は、スクリャービンの1歳年下。濃厚なロマンティシズム溢れる作風で最後のロマン派と呼ばれ、大ピアニストでした。この作品には「音の絵」というタイトルがつけられ、絵画のように様々なイマジネーションが引き出される作品です。技術的にも難易度が高く「練習曲集」に分類されます。

M3、ストラヴィンスキー(1882-1971)は、スクリャービン、ラフマニノフの10歳ほど後輩。はじめは法律を学んでいましたが、リムスキー=コルサコフのもとで作曲を勉強。その後、ロシア・バレエ団のセルゲイ・ディアギレフから『火の鳥』の作曲を依頼され大ヒット。一躍有名になりました。

M4、プロコフィエフ(1891-1953)は、モダン・ロシアの代表的な作曲家。4歳からピアノを始め、5歳で作曲、9歳でオペラを作ったという早熟な天才です。1918年には革命を逃れてアメリカに渡る途中日本にも立ち寄っています。アメリカ、ドイツ、パリで生活し、1933年に帰国。この作品は、1939年〜43年、第2次大戦下で書かれたことから「戦争ソナタ」と呼ばれています。

来週は、ワールドカップの決勝戦生中継のため、この番組はお休みです。
次回は、7月22日(日)の深夜。ヴァイオリニストの寺沢希美さんをゲストにお迎えする予定です。お楽しみに!


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