女子プロゴルフツアーは先週、茨城ゴルフ倶楽部を舞台に、
注目のメジャー大会が開催されました。
ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップです。
優勝はもうご存知ですね！西村優菜プロです。


２年前のこの大会では、渋野日向子プロがいきなり初メジャー制覇！
大きな話題となりましたが、今回は２０００年以降生まれの
初めてのメジャーチャンピオンの誕生です。

西村優菜プロは２０００年８月４日生まれ、大阪府出身。
プロテスト合格は２０１９年、ツアー２年目。
ルーキーイヤーの去年、樋口久子　三菱電機レディスゴルフトーナメントで
すでに１勝を挙げています。

そんなに若くしてメジャーを勝つパワーはどこから！？
と思わせるほど、小柄で優しそうな笑顔が魅力的です。



ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ。
まず、４日間を振り返ると、初日は笠りつ子プロ。



２日目は上田桃子プロが好スコアを出して、
予選ラウンドはベテランが盛り上げました。


そして、決勝ラウンド初日、ムービングサタデーは
高橋彩華プロが２位に３打差をつけて首位に立ちます。



最終日最終組の組み合わせは、その１２アンダー首位の高橋彩華プロ、
続く９アンダーの大里桃子プロ、西村優菜プロの３人となりました。

首位の高橋彩華プロがスコアをなかなか伸ばせない中、
西村優菜プロが追い上げを見せ、優勝の行方はバックナインに！
西村優菜プロは、このバックナインで３つのバーディーを奪い１４アンダー。
２位に３打差を付けて優勝を果たしました。



本当に見応えがありました、最終組３人のラウンド。
高橋彩華プロも大里桃子プロも残念だったとは思いますが、
若い３選手の名勝負は、メジャーの舞台にふさわしい戦いでした。

優勝を飾った西村優菜プロの強さの秘密が、冷静かつ目標に向かって
ゴルフをマネージメントする技術とメンタルです。
今年は特にショートゲームを磨き、パッティングも強化、
もともとショットには定評がありましたが、
グリーン周りの安定感がこの勝利につながりました。



優勝を飾った５月９日日曜日は「母の日」。
優勝インタビューはいつもと変わらず淡々とした雰囲気でしたが、
いつもサポートをしてくれているお母さんの話になった時には、
涙ぐむ表情見られました。



西村優菜プロはメジャー初制覇。通算2勝目。
２位タイには３打差で大里桃子プロ、稲見萌寧プロ、臼井麗香プロの３人。
５位タイには高橋彩華プロが入っています。

今回のメジャーは、黄金世代とそれに続く若いプロが上位を占めました。
ただ、それぞれのプレイを見ると、みんな堂々としていて、
マネージメントがしっかりしていて、素晴らしいゴルフを見せています。

いよいよ６月にはこのメジャーを上回る賞金額のアース・モンダミンカップが
控えています。今度は、この試合のどの上位選手が勝つか！？
メジャー以上の盛り上がりが、確実に期待できます。