千年持続学校の校長先生をリサーチせよ
高野 雅夫さん、 河合サダさん
愛知県 豊田市旭地区
「千年持続学校」とは、都会から山あいの過疎集落に移り住むためのノウハウを学べる学校で2011年に開校しました。
現在20代から60代、27名の受講生がいて、月1回、土・日曜に豊田市の旭地区に集まり、まずは自分たちで住む家を建てようという試みをしています。
受講料は5万円、生徒20人で100万円になり、そのお金を資材費にしてみんなで協力して家を建てています。
講師は地元の大工さんにボランティアで来て頂き、すべて手弁当でやっています。
この「千年持続学校」をはじめようと思ったきっかけは、13年前、2000年問題というのがあり、環境や資源問題のことを考えると、このままだと続かなくなると考え、千年続くような社会を作らなければという想いからはじまったそう。
理想は、田舎には空いている土地や畑がいくらでもあるので、食べ物は自分たちで作り、エネルギーも太陽光や水力発電でまかなう。すべてを地域の中で循環させ、協力しながら生活していく社会なんだとか。
今、都会で暮らす人の一番の問題は心の問題だと語る高野さん。
みんな都会でお金を稼ぐ生活に疲れきっていて、すべてをお金で買って暮らしているので誰がどこで作ったものを食べているのかも判らない。そういう生活の中で自分が宙に浮いているような感覚になってしまっているんだとか。
しかし田舎ではすべてを自分達の手でやるので、地に足がついた生活をすることが出来るそうです。
まだまだ始まったばかりのこの学校ですが、千年後、ここが理想の社会となるよう、高野さんの挑戦はこれからも続きます。