福島の桃名人をリサーチせよ
菱沼 健一さん
福島県 福島市
福島県は全国で山梨に次いで桃の生産量が2番目。そこで「福島」「桃」「名人」とインターネットで検索をかけてみたところ、なんて便利な世の中でしょう!ある農園がトップに出てきました。福島市 飯坂町にある菱沼農園。名人は代表の菱沼健一さん。そこで、ルーシーは青いプチェコに乗って菱沼農園を目指しました。
菱沼農園の栽培面積は6.6ヘクタール。その広い土地で「桃」「サクランボ」「りんご」をつくっています。今回の主役「桃」は7月下旬から10月半ばまで出荷しているそうですが、1つの品種が収穫できるのは10日ほど。その間、二十数品種の桃が順番に成熟していくのだそうです。知っていましたか?
桃が熟しているかどうかの見極め。皮が赤く色づいて、その中に泡状に白いポツポツとした模様ができていればOK。本来はこれを皮ごと食べると美味しいとのこと。
え?桃を皮ごと食べる?そんな話を聴いたことがなかったルーシーがおそるおそる食べると、おっしゃる通り美味しい!!
桃の皮は固いという印象があると思いますが、桃は樹からとって3日たつと皮と身が分離して皮が硬くなってしまうのだそうです。いちばん美味しいのは樹上完熟したものを、皮ごと食べることだとか。この時にルーシーがいただいたのは「暁星」という品種で完熟のタイミングではありませんでしたが、それでも相当美味しかったことを考えれば、完熟桃を皮ごと食べたら悶絶するでしょう。
菱沼さんは果物栽培を父親から継いだ2代目。おじいさんは職業軍人だったそうで、将来のためにと買っておいた土地が、今こうして果物栽培のベースになっています。福島市内ということで、2011年の震災後はそれまでのお得意さんの中には離れていった人も少なくないそうです。その後、復興支援フェアなどにちょくちょく出店する機会がありました。そこで、知り合った人たちの支援に菱沼さんは勇気づけられ、仕事は新規開拓できたといいます。HPもそうした縁からはじめました。
今では震災前よりも農地が増えて、人も増え、ルーティーンのことをやっていた時よりも事業が拡大したといいます。
「やっぱり前向きにいかないと。乗り換える工夫とか、どうやって対処するかなんだよね。だから過去はあんまり語らないようにしてる(笑)未来ばっかり」。
そう話して下さった菱沼さんの話には重みがありました。
そして、ルーシーが「桃名人なんですよね!?」という質問には最後まで「いやいや大したもんじゃないですよ」という謙虚なお答えでした。
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菱沼農園
福島県福島市飯坂町湯野字窪田8
HP:http://菱沼農園.com/
TEL:024-542-5015