街の記憶を保存する代表理事をリサーチせよ!

村田 正望さん
北海道 室蘭市

“小さな・下り路”という意味のアイヌ語
「モ・ルエラニ」が転じて街の名前になった「室蘭」。
明治時代以来、鉄鋼で栄えてきました。
その象徴が1915年(大正4年)建設の洋館
三菱が分社化する以前、三菱合資会社の室蘭出張所。
外観は薄い緑色で2階建ての木造建築。
中に入ると100年という時間に包まれるような雰囲気です。

今回、ルーシーがお会いしたのは村田正望さん。
この洋館を有効に活用して「街の記憶」を残していこうと4年前、
「むろらん100年建造物保存活用会」を発足しました。

村田さんは北星株式会社(旧北星電機)の2代目社長。
父親が三菱のグループ会社から洋館を借りて本社とします。
そして、村田さんが社長を継いだ後、事態が変わりました。

洋館は現代の耐震基準を満たしていないとされたのです。
改修や保全には大金が必要。
そこで、所有会社は室蘭市に譲渡を提案しますが、市は断りました。
このままだと取り壊し。ただ、三菱合資会社時代の建築物で残るのは3つ。
歴史ある洋館を失うことはもったいないと村田さんは思います。

その理由は「街の記憶」。
歴史的な建物は人の五感に何かを訴え記憶を呼び覚ます。
取り壊しは古い建築物が1つなくなるだけではないと
脳科学の研究をしたことがある村田さんは考えたのです。

建設から100年を前に、そのことを発信し始めました。
北星では惑星をイメージしたキャンドルを発売。
洋館の中にショップを開き、自由に出入りできるようにしました。
訪れる人を見て洋館と人の繋がりを確信します。

やがて、「自然」「観光」「IT」「町おこし」。
ジャンルは違えども、洋館を残したい人々出会った村田さん。
5人で保存活用会を立ち上げ洋館を購入しました。
今は北星が保存活用会に家賃を払い運営をしています。
これから目指すのは室蘭周辺を日本遺産に登録すること。
価値が認められれば保護されて街の記憶が残るからです。

室蘭や三菱にゆかりのある方は、
いちど旧三菱合資会社室蘭出張所を訪ねてみて下さい。
そこには確かに100年前からの歴史が息づいています。

==================
むろらん100年建造物保存活用会 WEBサイト
http://muroran100.com/

旧三菱合資会社室蘭出張所は見学できます
北海道室蘭市緑町2-1
平日10:00-17:00

さまざまな写真や様子が見られるHonda Smile Mission 番組Facebookページはこちら
http://www.facebook.com/HondaSmileMission


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