大船渡の仮設商店街 理事長をリサーチせよ

伊東 修さん
岩手県 大船渡市

東日本大震災から3年、今週のスマイルミッションは復興に向けて頑張っている人たちの姿をレポートする特別企画をお送りしてきました。最終日の今朝の出演は岩手県大船渡市駅前の茶屋前地区にあるプレハブ建て、ウッドデッキの仮設商店街「おおふなと夢商店街」理事長で三陸海苔店 店長 伊東修さんでした。

「おおふなと夢商店街」のオープンは2011年12月。3月11日のあと大船渡市では独立行政法人の中小企業基盤整備機構が、仮設の商店街をやることができるという講習会を開催。それを受けた伊東さんたちは「これはいい!」とやることに決めます。土地は伊東さんのいとこが所有しているところだったので、大船渡・陸前高田・住田の気仙地区で、津波のために店舗営業ができなくなってしまった方たちに、伊東さんは声をかけました。15店ぐらい集まるかなと思っていたそうですが集まった数は、お菓子、婦人服、自転車、スポーツ用品など、さまざまなジャンルがおよそ30。
でも、夢商店街はあくまで仮のもの。大船渡地区では土地を土で高くするかさ上げの計画が進んでいて、いずれは茶屋前地区もかさ上げをすることなり、その時には出ていかなければいけません。そこで、商店街に参加している方たちは、この場所を平成28年、つまり2年後の3月31日で終わりにすることを決めました。今は個々の店舗が、それぞれの場所での営業再開を目指しているところです。
大きくそのグループは3つ。市が行った津波復興拠点事業による造成が終了した土地に新しい商店街をつくろうとしているグループが2つ。1つはグレードの高い店舗で、もう1つはその部分はあまり気にせずというグループが1つずつ。そして、住宅を兼ねて店を構える場合はその造成地には開店できないので、少し離れたところで。ここから夢が始まると伊東さんは話して下さいました。

淡々とそれでいて前向きな伊東さんでしたが、それは地震と津波に対する知識と経験によるものでした。大船渡は幾度となく三陸地震がおこした津波に襲われてきた地域。近いところでは伊東さんも体験したというチリ沖地震でも津波がきました。伊東さんの中には津波はある程度の周期で必ず来るものという覚悟というか、諦めのようなものがあるようです。
そして、起こってしまった時、生き延びたならばそこから新しくスタートするしかないという。そういう姿勢で大船渡の人たちは悲しみを乗り越えてきたのだと思いました。伊東さんは「三陸海苔店」をグループの1つとして新しい商店街をつくる予定です。津波で失ってしまったものもあれば、津波があったから新しく始まることもある。伊東さんは若い世代と活気ある商店街をつくって地元を盛り上げるつもりです。

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