噂の金魚絵師をリサーチせよ

深堀 隆介さん
神奈川県 横浜市

今朝、ルーシーがお会いしたのは全国的に有名になった金魚絵師 深堀隆介さん。一合升や木桶に泳ぐ深堀さんの作品は目の前で見て絵ですと言われても「え?本物でしょ?」と思ってしまうぐらいの精巧さ。今回のレポート写真をご覧いただければそれはわかるでしょう。すべて深堀さんの金魚絵でございます。

長い間、作品のつくり方を公表していませんでしたが、今では深堀さんは製作工程を明らかにしています。何層にも分けて流し込む樹脂。深堀さんが使う樹脂が固まるには2日かかります。固まった樹脂の上に腹びれを描き、また樹脂を流し込んで2日待ち体を描き・・・というふうに階層をつくって描いていくと、あら不思議。上から見ても樹脂の階層はわからず、金魚は立体的に見えます。この方法を発表した後、真似をする人が出ていますが、他人が到達できないところまで到達したという自信からあるからこそ公にしてしまったのでしょう。

そんな深堀さんが金魚絵師となったきっかけは15年前。出身地 名古屋の近くには金魚の養殖で知られる弥富市があり、当たり前のように金魚を飼う生活を送ってきたといいます。そして、美大の時に作品づくりのテーマにしたのが魚。魚種を絞ってはいなかったそうですが木や紙を使って魚の骨の模型などを製作し、卒業後もアーティストを目指しました。水面という境界線の向こう側にいる‘魚’という存在は自分の表現にぴったりだと感じていたそうです。しかし、なかなかアーティストとして突き抜けることができない。もう辞めてしまおうかと思った26歳の時のこと。「ブクブク。。。ブクブク。。。」。その時飼っていた金魚の吐く音が耳に入ったのです。その金魚は以前に金魚すくいでとったもの。飼っていただけでまったく可愛いと思ったことはありませんでした。何より、それまで金魚は人工的につくられたもの。深堀さんは魚だと思っていなかったのです。

でも、その時はなぜか惹かれ、水槽に近づき、フタを開けた瞬間「自分が探していた魚はここにいたのか!」と体を電流が走ったそうです。1500年前から人間につくられきた金魚。赤い色、カタチ、それは子孫を残す手段として金魚が選んだ手段。人間は金魚に餌を与えているのではなく、金魚によって餌を与えさせられているのだと気づいたといいます。そうやって金魚は何気なく人間の暮らしの中に居場所をつくり生き延びてきた。これを描きたい!と思った深堀さんは筆をもち、赤い絵の具を走らせると、筆が走る走る。それから今の創作方法を見つけ出し、現在に至っています。

深堀さんのアトリエの名前は金魚養画場。金魚を何匹か飼い、日々世話をしながら、観察しています。作品にするのはごく身近にいる金魚。そして、キレイにとりつくろった光景を残そうとは思っていません。よく見ると、深堀さんが描く金魚の近くにはフンが浮いていたりするのです。作品を製作する時には写真を見ない深堀さん。頭の中に常に金魚がいて、その金魚を描いています。

=================
深堀隆介オフィシャルサイト:http://goldfishing.info/

その他の神奈川県のREPORTS

全て見る

火

2009 / 04 / 07

トロッと濃厚クリーミー!横浜スイーツ代表候補の釜焼きチーズケーキ

黒岩 裕子さん

火曜日は、お取り寄せスイーツにフォーカス!今日紹介するスイーツは横浜夢本舗の『釜…

    1

水

2012 / 07 / 18

東大を捨てたラーメン店主とは!?

高橋 知紀さん

水曜日の今朝は、「つけめんあびすけ」について、店長の高橋知紀さんにお話を伺いまし…

    4

水

2014 / 06 / 18

ドイツ大会・南アフリカ大会のチームドクターをリサーチせよ

清水 邦明さん

今週は2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会にちなんだスペシャルリサーチ…

    6

その他の文化REPORTS

全て見る

火

2014 / 09 / 30

伝説のサーフボードシェイパーをリサーチせよ!

阿部 博さん

神奈川県を巡るスマイルミッション。今日ルーシーとプチェコが訪れたのは、鎌倉にある…

    6

金

2015 / 05 / 08

寄木細工職人の4代目をリサーチせよ

露木 清高さん

今週は神奈川県を巡っているスマイルミッション。金曜日の今朝ルーシーとプチェコが向…

    7

その他のその他REPORTS

全て見る

水

2015 / 05 / 06

愛車を描く女性イラストレーターをリサーチせよ

鈴木 ミナコさん

神奈川県の好奇心をリサーチしている今週のスマイルミッション。水曜日の今朝、お話を…

    7

閉じる 前へ 前へ