未知の陶芸空間を作り続ける陶芸家をリサーチ!
東 建次さん
三重県 松坂市飯高町
虹の泉は、東さんの製作空間。広さ5800㎡の土地に東さん1人の陶芸作品でうめつくそうと、なんと1978年から作り続けている未完成の作品。
野球場のような扇型のスペースに作品が散りばめられるように展開されていて、小高く丘のようになっている場所もあります。この高低差も全て東さんが1人で作りあげたとのこと。
東さんが陶芸家を目指したきっかけは中学生の時。美術の教科書で観た陶芸作品にビビっときて、愛知県の瀬戸で修業。いつか陶芸で何かを成し遂げたい!と思いはじめた頃、初めて行った海外旅行、スリランカで虹の泉の構想を思いついたそう。それが虹の泉を作り始める17年前。帰国後は瀬戸で試作品を作りながら、青年海外協力隊でフィリピンやエジプト、ヨーロッパなどにいったそうです。そして虹の泉を作るためにアルゼンチンに移住。しかし土地を探して歩き回ったが、どうしても気が乗らなかったそうで、結局7年間の滞在で何も得られず帰国。たどりついたのは、少年時代を過ごした故郷。まさかここで作品を作るとは思ってもみなかったそうですが、自分を待っていてくれた気もするそうです。
この作品を作りはじめたきっかけを聞くと、アイディアがあれば男はそこから逃げられない!という東さん。空から降りてきた50年前のイメージそのままに、今も作り続けているそう。完成はみえているけれども、それがいつになるかは分からないそうです。
虹の泉は、子供が自由に遊べる空間でありたいという東さん。若い人や子供達が自分の作品を目を光らせて見てくれる。それが自分を勇気づけてくれることにもなるんだと語ってくれました。
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「虹の泉」
開館時間:9:00~17:00(強い雨や雪によって休館あり)
虹の泉建設募金(入館料):大人500円 高校生200円 中小学生100円
イリスの壁陶板運動(陶板の製作体験)は、5000円で行っています。
アクセス:伊勢自動車道 勢和多気I.Cから国道166号線などを通って約70分(国道166号沿い)