被災地に色彩を取り戻すNPO代表をリサーチせよ
阿部 鳴美さん
宮城県 女川町
2015年12月、女川には駅から続くテナント型商業施設がOpenしました。
日用品・工房・飲食エリアから構成されて30弱の店舗が入る「シーパルピア女川」。
町民の日常生活をサポートしつつ、観光客の楽しめるスポットにもなっています。
ルーシーとゆっぴーが向かったのは、その1つ「みなとまちセラミカ工房」。
“色をなくした街をスペインタイルで明るく彩りたい!”と活動するNPO法人でありショップです。
お会いしたのは代表の阿部鳴美さん。
スマイルミッションを聴いて下さっているそう。阿部さんは2人に会うと喜んで下さいました。
こういう出会いは本当に嬉しい限り。店内にはスペインタイルの製品がたくさん並んでいます。
絵タイル・時計・鍋敷き・コースター・表札 etc…
黄色、青、赤、白、緑、鮮やかな色は見ていると楽しく明るい気持ちになります。
7年前、女川は津波で500名が亡くなり、250名以上が行方不明に。
女川の街は失われて色を無くしました。阿部さんも自宅をなくしました。
しばらくして、生活を少し取り戻した阿部さんは震災前の趣味だった陶芸を再開したくなります。
その頃、女川には地形が似ているスペイン ガルシア地方との異文化交流の話がありました。
阿部さんは関係者から同じ焼き物ということでスペインタイルの話を聞きます。
作業工程の面白さ。焼きあがった色が鮮やかさ。
興味を持った阿部さんは学校に通ってスペインタイルを学び、現地への研修旅行に参加。
スペインの街で見たタイルの美しさに魅了され女川の街をこれで明るくしようと決めます。
そして、「みなとまちセラミカ工房」を発足。
趣味でやっていてはスペインタイルの広がりに期待が持てない。
覚悟を決めるためにもNPO法人として登記しました。
ショップでは自分たちの製品を販売しながら体験教室も行っています。
体験教室で作られたタイルは、希望した人のものはシーパルピア女川の中に飾られます。
ルーシーとゆっぴーは女川を訪れた人たちの復興を願うスペインタイルと対面。
きれいなタイルの数々に温かい気持ちになりました。
そして、2人もスペインタイル製作を体験。
いくつかの定型デザインがあるのですが、オリジナルの絵柄に挑戦しました。
まずは、シャープペンシルでガイドとなる線を描きます。
この鉛筆の油成分がインクの堰止めとなるので、スポイトでインクを注入。
なかなか、難しい作業ですが、ルーシーはプチェコ、ゆっぴーは猫、上手に出来たのでは?
完成したタイルは、もちろん女川に飾られることを希望。
女川を訪れた時は探してみて下さい。
そして、その前に「みなとまちセラミカ工房」を訪ねてみて下さい。
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みなとまちセラミカ工房
宮城県牡鹿郡女川町女川駅前シーパルピア女川E棟21
TEL:0225-98-7866
みなとまちセラミカ工房のHPはこちら
http://www.ceramika-onagawa.com/
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