スラックライン熱を支える副住職をリサーチせよ
林 映寿さん
長野県 小布施町
林さんは浄光寺というお寺の副住職。ある時、スラックラインを経験。あまりの出来なさに悔しくなり、この悔しさと頑張って出来るようになる喜びは、子供の成長のためになるだろうと地域に広めることにしたのです。一方で以前はいろいろなことで人が集まる場所だった「お寺」の本来ある姿を取り戻したいということで敷地内に浄光寺スラックラインパークという練習場を開設したのです。地元企業の協力を得て使用は自由で無料。子供たちは、ここで元気に楽しく、スラックラインを練習できるのです。また、林さんが代表をつとめる小布施スラックライン部ではオリジナルの検定をつくりました。「初級」「中級」「上級」と3つのカテゴリーにそれぞれ10階級あり、ルーシーも初級のごく簡単なものに挑戦しましたが・・・ 結果は聴いてのた通り。初級の10級は「利き足でライン上に5秒静止する」というもの。高さ30cmぐらいのラインを前に「これはできるだろう」と思うのですが、ところがどっこい、これが難しい!林さんが言っていた「悔しくて、なんとか出来るようになってやろう」という思いを実感します。確かに子供の成長のためにいいでしょう。
そして、あとから林さんが気付いたというのがスラックラインと仏教の共通項。ラインの長さが長ければ長くなるほど、中央に立つとプルプル震えて“生まれたての子鹿”のようになります(林さん談)やがて、それにも慣れてピタッと止まれるようになってくるそうです。それは体幹によるものですが、スラックラインをやっていて意識するようになるのが体の芯と精神の安定。つまり、仏教の禅の世界に通じているのです。実際、最近は海外で禅宗がブームになっていて、スラックラインを設置する寺が増えているのだとか。そんなふうに仏教とスラックラインが円を描くように繋がっていた偶然に少し驚きです。スラックラインをやって育つ小布施の子供たちは丈夫な体としっかりしたメンタルを持つ大人に成長することでしょう。
そうそう。実は林さんのお子さんは小学生ながらドイツのメーカーと契約するプロのスラックライン選手。ルーシーの挑戦とプロの技術をfacebookでお楽しみください。
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