無農薬・無化学肥料のたねを広める男性をリサーチせよ
紙 英三郎さん
埼玉県 日高市
少し山道を迷っていると、紙英三郎さんとヒマワリを持った長女のハナちゃんが道端で待っていてくれました。二人の笑顔とひまわり、会えてと~っても嬉しかったです!自宅に着くと、裏庭には畑とヤギ。家の中には、摘んだばかりの香りのいい~バジルがありました。早速種のお部屋へ。。。綺麗に整った種の棚、中には野菜や花の種が入っています。ポピュラーなものから、耳馴染みのないものまでおよそ150種類。
すべて無農薬・無化学肥料のもの。紙さんが栽培しているものが数十種類、残りは海外から取り寄せています。
紙さんがオーガニックの種に注目したのは、別の種屋さんで働いていた時に出会ったお客さんがきっかけでした。化学物質に敏感なその方は、自然食品などを探して食べていますがたまに身体に反応が出てしまいます。原因は種にある…と感じて、自然な種を探していたそうです。しかし、現在の種の主流は交配種。しかも、消毒されていないものがない、というのが現状。紙さんはオーガニックの種を日本中探してみますがみつからず、海外なら手に入ることを突き止めました。そして独立し、オーガニックの種を専門に扱う店を立ち上げることを決心しました。
「たねの森」で扱う種は、長い年月をかければ、その土地にあった作物となり、農薬を使わなくても、強く美味しく育つようになっていきます。土を汚さず、持続可能な農業が可能となります。紙さんの夢は、いつか種屋さんがなくなること。そのために、全国の仲間とつながって、少しずつ種を交換しながら固定種の無農薬・無化学肥料の種を広めています。
紙さんは学生時代、モザンビークへ行ったそうです。世界一貧しい国と言われる場所で、1日を1ドル以下で過ごさなければならない多くの人々がいます。でも、農村地へ行ってみると、食べ物を分け合ったり、協力して生活したり、1日に1ドルも必要としない地域の営みを知りました。日本がより貧弱な国に思えたそうです。
紙さんが売っている種は、強い日本になるための「たね」なのかも知れませんね。
★聞いて!★
私たちがあまり知らない、種の現状について、紙さんが分かりやすく教えてくれます。
食べ物がどのように作られているのか、種の段階から考えてみてください。
~紙さんのボイスメッセージ~
http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/hsm/hsm_20140925.mp3
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「たねの森」
HP:http://www.tanenomori.org/