日本で唯一!天然藍を使う藍染め職人古庄紀治さん
古庄 紀治さん
徳島県 徳島市
古庄さんは明治時代から続く、古庄藍染め工場の6代目。 しかし古庄さんは、すぐには藍染めの道には入らなかったそうです。 東京で大学を卒業して東宝オーケストラに就職し、ギター奏者として東京宝塚劇場で伴奏をしていたそうですが、25歳の時に実家に戻り、この世界に入ったんだとか。はじめは生地を巻いたり、染め上がった布を干したり、洗ったりする日々が約10年。そしてお父さんからようやく、「やってみるか」と声をかけられたんだそうです。 実家に戻ってから約40年。現在では国選定の現代の名工や、県指定無形文化財に選ばれている古庄さんですが、それでも藍染めの世界はまだまだみえないことが多いそうです。それは気象条件で染料の状況も変われば、色を出す時でも違うので、失敗の方が多いとのこと。もちろん“名工”レベルでの失敗ですが。
徳島の特産品となっている“藍染め”、歴史は平安時代にさかのぼるといわれています。藍の色は、タデ科に属する1年生草本の葉に含まれる青藍を染料として生まれてくるもので、この染料をとるために阿波では古くから藍が栽培されてきたそうです。そして吉野川流域が日本最大の藍作地帯になっていったことが特産品としての“藍染め”に。
古庄さんは天然藍をこだわって使っていて、天然藍を使い注染という染め方をしているのは、今は国内でも古庄さんだけ。天然藍を使うと染料として使うまでに1年かかるそうです。それでも天然藍にこだわるのは、複雑な色が出てくれて、自分の藍染めを表現するのに1番表現をしやすいからだそうです。
古庄藍染め工場では藍染め体験もしています。体験をしたいという方は、下記「古庄藍染め工場」に問い合わせてください。
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「古庄藍染め工場」
TEL:088-622-3028
アクセス:徳島自動車道 徳島I.Cから約10分