島の食材の良さを生かした郷土料理「島寿司」
金子 ひでおさん
東京都 小笠原村
小笠原の伝統的な郷土料理「島寿司」。 サワラを醤油主体のたれに漬け、砂糖を多めに入れた酢飯で握った寿司で、ワサビが手に入らなかった時代の名残で、ワサビの代わりに「練りがらし」を使っています。 江戸時代に出来た江戸前のにぎり寿司が原型で、マグロの漬けを手本に作られ、それが伊豆諸島から小笠原に伝わったそうで、小笠原で寿司といえばこの島寿司のことで、昔から家庭で食べられているそうです。
こちらの「丸丈」さんは、お店が出来て40年ほど、現在のご主人である金子さんで5代目だとか。 金子さんは奥さんが小笠原出身の方で、結婚を機に30年ほど前にここ父島に移住して来られたそうで、それ以来、小笠原の自然の魅力に取り憑かれてこちらでお店をやられています。
小笠原は自然や空気や環境がとてつもなく綺麗な場所なのでそれに負けないように、島の食材のよさを生かした料理を作るため、日々研究しているという金子さん。 自然がすばらしい場所にいると、いい加減な仕事をすることを自然が許してくれない、綺麗なものがあるからそれを生かすためにがんばるんだと語って下さいました。
================
島魚割烹「丸丈」
東京都小笠原村父島 字東町
TEL:04998-2-2030