手ごろな三味線を作った男性をリサーチせよ
濱谷 拓也さん
富山県 富山市
こちらは、紫野さんからご当地掲示板に
「富山市にある三味線の店では『三味線をもっと楽しく!もっと自由に!』をカタチにした三味線のNEWスタイルを提案。胴の部分に段ボールを使った三味線業界最安値!?のSHABO(シャボ)を広めている男性がいます。」との情報を頂きリサーチしました。
しゃみせん専門店のしゃみせん楽家では、三味線、三線、おわら胡弓などの販売をしています。そんな中で販売している“SHABO”は、ボディの部分がダンボールで竿や音のチューニングをする部分は木でできている三味線。簡易ですが、これはおもちゃでなく楽器!楽器としての正確さも伝えたいとの濱谷さんの思いが形になっています。弦の色が赤、青、黄色になっていますが、これは子供が弾いた時にわかりやすく教えられるようにといった工夫から。このSHABOが驚きなのは値段。5480円から展開しています。この値段が濱谷さんのこだわりのひとつ。
濱谷さんがSHABOを作ろうと思ったのが、三味線は高価なものというイメージがある。せっかく三味線に興味を持っても高価で、手に取りづらいと思われるのが残念なことだった。なので、興味を持ったら手軽に手にとってもらって、三味線っておもいしろいんだと感じてもらえるアイテムをとの思いでSHABOを作りました。「SHABO」というネーミングは“三味線ボックス”から。そしてダンボールを使っているので、“ボ”の音にそれもイメージできるのではとのこと。濱谷さんは気に入っているネーミングなので、愛着を持って「今日、SHABOろうぜ!」という感じで気軽に三味線に接してほしいと話してくれました。実際SHABOで演奏をしてもらうと、音はポップでやさしい音。
滑川市出身の濱谷さんの三味線との出会いは、中学校2年生の時。卒業生を送る会で地元の民謡をやろうとの話になり、歌い手の人は決まっている中で、誰かが三味線を弾くとなった時に濱谷さんに白羽の矢が。一ヶ月間くらいの練習で披露をしたそうですが、大反響でみんなが喜んでいるのを見て、三味線ってこんなにパワーがあるんだと実感をしました。しかし濱谷さんはその後ずっと三味線をやっていたわけでなく、ギターやドラムをしていた期間が長かったそうです。濱谷さんが音楽にずっと関わっていたのは、音楽は暮らしの潤滑油だと感じていたから。音楽、楽器は自分でうまく表現できないこと言葉に出来ないことを表現してくれる。音で表現することで表現力が広がる。そして、日本にはギターの半分しか弦がない三味線で、表現できる世界がたくさんある。しかも三味線をやることで注目されたり、キャラクターとして認知されたりと“得する楽器”。
そんな風に感じる人が増えるようにと、濱谷さんがしゃみせん楽家を立ち上げたのが3年前。濱谷さんが中学2年生の時に感じた、老若男女を問わず人を盛り上げる三味線の力を知ってもらいたいと店を構えました。しゃみせん楽家では、手軽に三味線に触れて体験して欲しいと三味線教室も開催しています。そして“SHABO”は新たに人工の皮を使ったものを販売予定で、よりリアルな音が出るものも考えているという濱谷さん。
三味線の裾野を広げたい濱谷さんの合言葉が「We are Shamily」。三味線ファンは誰もがファミリー。三味線好きはみんなシャミリー!Shamily家系図、楽家から続々広がっています。そしてここだけではなく、いろんな場所でShamilyが増え、世界に広がっていって欲しいと話してくれました。
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しゃみせん楽家、SHABOについての詳しいこと、問い合わせなどは、下記HPから
http://shami1000rakuya.com
しゃみせん楽家へのアクセスは、北陸自動車道 富山西ICから約25分。
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