熊野の香りを実現した女性をリサーチせよ
竹原 真奈美さん
和歌山県 新宮市
アロマサロンを経営していた竹原さんがオリジナルオイルをつくることができたのは1つの出会いがきっかけでした。サロンに来ていた女性客が、熊野で森林の仕事をするためにIターンしてきた方だったのです。雑談の中で彼女は「仕事が大好きだけど、いまの森林業界は厳しい。いつまで続けられるかわからない」という話をしたそうです。一方、竹原さんは「地元の香りをつくりたいと思っていて、それは間伐材や落ちた枝や葉でできる」という話をしました。すると、その女性は喜んで、それならいつも自分たちが山に置いてきている木材を使えばいいじゃないかということを話したそうです。そして、いろいろな人を紹介してくれました。彼女は森林組合で働いていたのです。
こうして素材を手に入れることができるようになった竹原さんは、熊野の香りを抽出したアロマオイルをつくるという夢を叶えました。竹原さんが地元の香りにこだわったのは、香りが記憶と繋がっているから。誰しも経験があるでしょう。ふと何かが香った時に、忘れていた光景や人を思い出すことがあります。それは香りが記憶と繋がっているから。地元の香りをつくれば、懐かしい香りをかいだ地域出身の人たちが、故郷の自然や家族や友人を思い出し、それは故郷を大切にし、活性化することに繋がると考えたからです。
いま竹原さんがつくりたいと思っているのはシロツメクサのアロマ。それは、長いこと探していた香り。ふとある香りに亡くなったおじいちゃんを思い出すことがあり、ある時、オイルをつくっている庭でその香りを感じ、必死に探し当てた香りです。
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「m’affably」
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