アイデア商品を開発した新製品をこけし作家をリサーチせよ
伊豆 徹さん
山形県 尾花沢市
リサーチは県北東部の尾花沢市からでした。
ルーシーがお会いしたのは伊豆こけし工房 3代目 伊豆徹さん。
伊豆こけし工房があるのは銀山温泉の入口にあります。
銀山温泉は人気の行楽スポット。
テレビ小説『おしん』の舞台となり、映画『千と千尋の神隠し』の舞台とも
言われている小さな温泉街は、大正ロマンに溢れ、多くの観光客が訪れます。
そして、伊豆こけし工房、徹さんの父親は
『おしん』が母親の替わりに持っていたこけしを作った職人。
工房内には当時のロケの写真などがたくさん飾ってあります。
この地のこけし文化が始まったのは明治時代。
県が殖産興業でこけし職人による講習会を開き7名が参加。
そのうちの1人が伊豆さんの祖父でした。
その後、彼らはこけしの工房をOPENしましたが、
今、残っているのは伊豆こけし工房だけになっています。
伊豆こけし工房のこけしの特徴は揃った前髪とパッチリお目目。
そのほか生まれた子供の身長と体重に合わせた、
健やかな成長を願う「誕生記念こけし」などもつくっています。
新しい作品も発信していかないと伝統が廃れてしまうかもしれないからです。
そして、このたび徹さんが開発したのが、
“日本初”というふれこみの「電池変換こけし」。
地震が多い日本。ちょっとした揺れでこけしは倒れやすいもの。
ある時、徹さんは背の低いこけしを作ってみました。
その後に起こったのが東日本大震災。
倒れないだけではなく、こけしで人の役に立てることはないか?
そう考える徹さんに友人の言葉がヒントを与えてくれました。
震災のあと単一電池と単二電池が品切れになって大変だった。
閃いたのは単三の電池をセットすることができるこけしの変換機。
一般の変換機だと、ついどこかへやってしまうこともありますが、
こけしならば存在感があり、見失うことがありません。
そうして完成したのが「電池変換こけし」。
非常時用の懐中電灯を開けてセットされた電池変換こけしは可愛い!
ただふつうに乾電池が入っているだけよりもとってもお茶目。
価格は単三から単一 2個セットが1,500円(税込)。
単二 2個セットが1,280円(税込)。
こうしたアイデア商品を発信する伊豆徹さん。
伊豆こけし工房が未来につなぐ可能性を感じました。
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伊豆こけし工房 本店
山形県尾花沢市銀山温泉入口
TEL.0237-28-2161
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