和算を広める大学教授をリサーチせよ!
山形大学 教授 脇 克志 さん
山形県 山形大学
「和算(わさん)」とは日本独自に
発達した数学のこと。
鶴亀算って聞いたことがあるかと
思いますが、あれは子供向の和算です。
江戸時代、和算家・関孝和によって
インテリ侍の中で大ブームが起こり
流派が生まれ、身分関係なく
全国に広まったと言われています。
その関一派と対抗する形で登場したのが
山形の和算家、会田算左衛門。
最上流派を旗揚げして
和算の研究・教育に励みました。
その会田算左衛門に魅かれ、
現代に和算を蘇らせようと活動しているのが
山形大学理学部教授、脇克志さん。
5年前に会田算左衛門の存在を知り
はじめて和算を知った、という脇教授。
数学の教授とは言え、和算の問題集
「算額」を説くのは苦労しました。
和算の特徴① 図がある
問題は必ず「図のごとく…」からはじまり、
最後に答えが書かれています。
要するに、答えにたどり着く方法を求めなさい、
という問題なのです。
江戸時代の和算家たちは、ただ答えが
分かればいいわけではなく、
その解き方に美意識をもっていました。
和算の特徴② 漢文で書かれている
和算を解くためには漢文を
読まなければなりません。
脇教授が最も苦労した点です。
和算家たちは、なるべく文字数を少なく
問題を作ることに美意識を持っていたそうです。
…和算は美意識だらけです(笑)
そして良い問題を作りお寺に奉納して
世の中にお披露目をする…という習慣があり
日本中のお寺に算額が残されています。
和算を現代に甦らせるため、
脇教授はその算額をデジタル化して
誰でも和算が楽しめるような
準備を行っています。
脇教授の専攻分野は代数学。
さらに「有限群の表現」という
研究をしています。
それは脇教授の家族でも理解できない研究…(笑)
でも和算は解く楽しみを味わうための数学。
家族も興味を持ってくれました。
まさに「和」を作る数学です。
よかったら簡単な和算を試してみてください。
Facebookで脇教授が丁寧に解説してくれています!
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