世界でも数少ないオートマタ職人をリサーチせよ
原田 和明さん
山口県 山口市
静かでのんびりしたこの町にオートマタの製作工房があります。
プチェコとルーシーは着いた瞬間にびっくり仰天!
東京なら一戸建てが10軒建っても余るくらいの広~~~~い土地。
サッカー、野球、ラグビーなんでもできちゃいそう♡
近所の子供達が広場だと思って遊びに来るようで
ふいに原田さんが現れると「変なおじさんが来た!」と
ビックリされるそうです(笑)
子供達が勘違いするのも無理はない…(笑)
原田さん、なんとな~く現代風のチャップリンなのです❤
工房にお邪魔すると、中二階がギャラリーになっていました。
レバーを回すとカラクリがかみ合って木彫りの人形が動き出すオートマタ。
原田さんのオートマタは、カラクリ部分はとてもシンプルなのに
人形の動きがとても複雑。そして、シュール~~~~~。
すっかり虜になってしまったルーシー。
ひとつひとつ回しながらBGMや物語をイメージして楽しんでいました!
オートマタは古くからヨーロッパで親しまれているからくりオモチャ。
伝統的なものはフランスで発達しましたが、
原田さんのようなユーモラスなオートマタはイギリスが発祥。
まだ歴史は浅く、30~40年ほどです。
もともと広島でサラリーマンをしていた原田さん。
何か趣味にできることはないかな…と探していた時に
オートマタを紹介する本と出会いました。
本に書かれていた「作り方」をそっくり真似してできた作品を
本の作者にみせたら(すごい行動力!)褒められてしまい、
すっかりオートマタに夢中になってしまいました。
見かねた奧さんに「そんなに好きならやってみたら…」
と背中を押され、会社を退職。
憧れのオートマタ作家がいるイギリスへ渡りました。
事前に「弟子入りさせてくれー!」というメールを送っていましたが
あっけなく断られ、それでも工房へ遊びにいった原田さん。
静かで邪魔にならないから…という理由で
工房のお手伝いをすることを許されました!
でも本当は…、英語がしゃべれないから黙っていただけ(笑)
愉快な原田さんですが、その頃頼りにしていた奧さんも
会社を辞めてイギリスへ引っ越してきちゃいました。
もはや戻る道はない…『背水の陣』の状態で、本気になった原田さん。
修行の後で帰国。山口へ拠点を置き、
現在はオートマタ作家として活躍しています。
注文を受け必死で作り続ける傍ら、
新しいオートマタの開発も怠らない原田さん。
電気の力を借りるという、オートマタのタブーを気にしない(笑)
画期的な作品作りにも取り組んでいます。
今後も原田ワールド炸裂のオートマタが
次々に誕生することを楽しみにしています!
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原田さんの詳しい情報はこちら
http://nizo.jp/
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