脱サラして檜風呂職人になった男性をリサーチせよ
本沢 史郎さん
山梨県 富士吉田市
本沢さんは、こだわりの檜風呂を作っていますが、その最大の特徴は組み立て式であること。注文したお客さん自身で組み立てるもので、誰でも1時間位で組み立てることが出来るそうです。送られるパーツは、基本的にお風呂の底にくる板と側面にくる板、組み立てた後に締め付けるステンレス製のタガとなっています。底板に側面の板をはめ込んでいって、最後にタガを締める、組み立てには釘も接着剤も使わない至って簡単な構造です。この組み立ての構造全体で特許を取っているんですが、特に重要なのが、側面にくる板と板を繋ぎ合わせる形状。片方が丸い形状でなっていて、繋げるもうひとつの板は、それに合わせたように繰り抜かれています。こうすることで繋いだ板がある程度自由に動く。この自由があることで、底板になる形に合わせられるので、まん丸の形やたまご型、楕円形などお風呂の形に自由がきくそうです。嵌めこむだけで大丈夫なのは、木は水を吸うと膨張する特性を活かしているから。そして組み立て式にすることへの利点が、風呂のパーツを作る大部分を機械で加工できることで、精度の高いものを量産できる。そして発送をする際にコンパクトに送れることで配送料も高いくないとのこと。昔ながらの檜風呂は職人さんがほぼ手作りで作り、出来たものを配送することで値段が高くなってしまうんだそうです。本沢さんが作る檜風呂は素材にもこだわっていて、使用している檜は富士ひのきを使用。また富士ひのきは低温乾燥させたものを使用しています。低温乾燥させることで、木材にかかる負担が少なく油分も保つので、木が持つ本来の色艶と香りをそこなわないんだそうです。
本沢さんは子供の頃から銭湯や温泉が好きだったそう。中でも檜風呂が好きで大人になってからは、自宅で露天風呂を作っていたそうです。また色んな浴槽を試した末に、木のお風呂の肌触り、温もり、匂いと五感に響く癒しの感覚一番気持ちいいとの結論になったそうです。しかし檜風呂は高いので、趣味で自分で作っていたんだとか。しかし約6年前に勤めていた玩具メーカーの会社に早期退職の制度があり45歳の頃に退職。そして東京から山梨に引っ越し、檜風呂の製作をはじめたそうです。山梨に決めた理由が、富士山が好きだからとのことで、社名も富士山から。
本沢さんが今後作りたいものを聞くと、露天風呂には東屋のようなものがあるといいので、それも組み立て式で販売できるようにしたいと話してくれました。
ちなみに本沢さんの作る檜風呂、ガスの設置も可能。あなたも檜風呂に癒やされてみては!?
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本沢さんのこだわりの檜風呂について詳しいこと、注文などは下記「ふじやま工芸」のHPから
http://www.fujiyama-kougei.co.jp
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