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12 Sep.2026

Vol.387 大橋未歩さん

大橋未歩さん

柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今回は、フリーアナウンサーの大橋美穂さんをお迎えしました。

2023年からニューヨークに移住し、その2年半の暮らしを綴ったエッセイ『ニューヨークの林檎をむいて食べたい』(大和書房)を7月に上梓されたばかりの大橋さん。ニューヨーク生活のリアル、次々と飛び込んでいく挑戦の日々、そして34歳で経験された脳梗塞の後に変わった景色まで、たっぷり伺いました。

ジャパンのコンビニは天国・・・ニューヨーク暮らしの、日々の発見

一時帰国中の大橋さん、「もうずっとコンビニ巡ってます」と満面の笑み。「棚に商品がちゃんと陳列されていることが珍しいんですよ、ニューヨークだと棚スカスカ。日本のコンビニは天国です」と語ります。ニューヨーク生活で「ひいひい言っている」のは、まず家賃。「日本の平均の2倍から3倍じゃないかな、しかも円安なので大体1.5倍」。もう一つ寂しいのはお風呂。「ずっとシャワーなので。セントラルヒーティングで家の中は暖かいんですけど、やっぱり浴槽に浸かりたい」と、日本の冬をちょっと恋しそうに教えてくれました。


エッセイ『ニューヨークの林檎をむいて食べたい』・・・飛び込みの数々

ニューヨークでの日々を綴ったこのエッセイには、大橋さんの「飛び込みっぷり」が随所に。演劇学校に通い始めたのは、ナレーションの表現力を磨きたいという思いから。「本当にたまに演じるお仕事が来た時に、もう訳がわからなかったんです。あまりにびっくりして、知らない世界すぎるから・・・」と、その決断を語ります。「ネイティブが自分の母国語で演技するのだって苦労するのに、何やってるんだって話なんですけど、演劇学校の人たちは全然違う職種だよね、そこにトライするなんてすごいよって前向きに受け止めてくれるんです」そんな、照れが不要な文化に、背中を押されたのだそう。他にも好きな古着屋さんにDMを送って「私を雇って」と申し出たり、東京で買ったシルバーのブーツをニューヨークに旅立たせたり。

◆34歳の脳梗塞・・・「自然がキラキラ見えるようになった」


34歳の時に経験された脳梗塞。8ヶ月間会社を休職し、血管を人工的に広げる手術を受けたそう。「不思議なんですけど、病気した後に自然がものすごく綺麗に見えるようになったんです」と話す大橋さん。「今まで見てた同じ景色なはずなのに、葉っぱ一枚一枚がすっごいキラキラ輝いて見えて。気のせいかなと思ったら、他に大病した方に聞いたら"私も"って言われたことがある」とのこと。それ以来、山に入りたい、自然が見えるところに住みたいと思うようになったそう。今のニューヨークの住まいはロフト付き、大きな窓が二つあって「一服の絵みたい」な景色が広がっているのだそう。




ニューヨークで多くの人と一瞬で会話が生まれる密度について、大橋さんは「関西マインドとニューヨーカーは近い」と分析。「知らない人同士がすごく話すんですよ。辛いことがあっても、これネタになるかもって思ってるところも似てる」と語ります。脳梗塞で入院された時、お母様は「ステンドグラス教室があるから」とお見舞いに来ず、弟さんは「どうせこれ健康本にするんやろ」と言ってきたそう。「大事な人たちが自分のせいで悲しんでるのを見るのが一番辛いじゃないですか。だから笑い飛ばしてくれる家族の変わらなさに、本当に救われました」と語る大橋さん。しなやかさとガッツと、クスッと笑いに変える力。来週も更に、大橋さんのお話、伺います。



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