Sparkle Life

Sparkle Life

Article -Sparkle Life-

04 Dec.2021

Vol.138 サヘル・ローズさん



柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様
をお迎えするこの番組、今週は、俳優のサヘル・ローズさんをお迎えしました。


「クリサヘル」として、滝川クリステルさんのモノ真似で人気となったサヘルさんですが、ラジオ番組に登場したサヘルさんの言葉に感動した本仮屋さんからの熱い要望で今回の対談が現実した形となりました。

イランに生まれ、孤児として育ったサヘルさん。7歳で養母に出会い、8歳で養母と共に来日。一時は路上生活を送る時もあったという壮絶な人生で、実は、本当の自分の名前も誕生日も知らないんだとか。
いつも真っ直ぐな瞳で、信念を持って行動するサヘルさんに皆が「強さ」を見出しますが、実は「自分は弱い」というサヘルさん。「弱さを長所に変えた人生」という言葉が印象的でした。

言葉一つで人を傷つけたりもできてしまう今、だからこそ、そんな「闇」を放置せず、向き合うのがサヘルさん流。もともと日本の養護施設などの支援活動も行ってきたサヘルさんですが、現在は世界にも目を向け、ストリートチルドレンの支援を行っています。
そんな活動のきっかけは、養母がガンを宣告されたこと。サヘルさんの29歳の誕生日に養母の病院に付き添い、ガンを宣告され「サヘルとあと30年暮らせると思ったのに」と号泣する母親に立ち会ったのだとか。そこで病気の患者を家族に持つ人の気持ちが初めてわかったそうで、そこでは「頑張ろうね」という言葉はかけられないことも実感したと言います。
実際に宣告された人の恐怖は自分は体験していない・・・
そこで、「私にできることは何だろう?」と考え、自分は養母に寄りかかってきた人生だからこそ、新しく家族を作ろうと思ったのだとか。その「家族」とは、世界で路上生活を強いられている、身寄りのない子供たちのこと。そこから海外を旅して、子供たちが「家族」として生きれる場所を模索する活動をスタートさせたそうなんです。

また、イラン人のサヘルさんにとって「敵国」であるはずのイラク。ですが、「戦争には敵も味方もなく、双方が被害者。人を憎むのではなく許すことを学んでほしい」と常に言われてきた母からの教えを守り、2019年にはイラクを訪問。震えるほどの不安を覚えながらも、実際に行ってみたところ、そこには「敵」はおらず、家族を守ろうとした人々がいたそう。

「戦いたかったわけじゃない。戦争というのは、武器を持ちたくて持っている人はほとんどいない。でも武器を持たないと自分の家族が殺される、だから武器を持った。戦争というのは、誰かの命を盾にさせられている。そういうものなんだ。」
そんな言葉をイラク兵から受け取ったサヘルさんは、憎しみは何も産まない、生かされた私たちは本当の平和を次の世代に繋げていかなければならないと思ったそう。

「肌の色、国籍、宗教ではなく、私たちはただの人として地球に生まれた。だから出会ったことは奇跡だし、その奇跡を楽しみたい。」と語るサヘルさん。本仮屋さんとお互い涙になってしまった今回の放送ですが、二人の優しさの涙に皆が心打たれた瞬間でした。


Sparkle Life

Message―メッセージ―

番組では皆様からの感想・メッセージをお待ちしております。

MORE

Listen―シェアラジオ―

聴き逃した放送を家族や友人でシェアしよう!ラジオ番組放送後、過去1週間に限り、いつでも、後から聴取できます。

LISTEN NOW

  • Facebook
  • twitter