Sparkle Life

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Article -Sparkle Life-

16 Mar.2024

Vol.257 五味太郎さん



柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今回は、絵本作家の五味太郎さんをお迎えしました。





小さい時、まだ漢字も読めなかった頃から五味さんの絵本を楽しく読んでいたという本仮屋さん、五味さんの本はなぜかいつも緊張して読んでいたそうで、他の絵本とは違った印象なのだとか。とてもおしゃれで、シンプルながら、何か問いかけられる感覚があったそうで、いつも読む時に背筋を伸ばして読んでいた絵本、というのが本仮屋さんの印象でした。
昨日や明日のことは考えすぎず、今を生きているという五味さん。過去や将来には興味がないことに最近気がついたそうで、「一日一日、毎日が面白いよなってずっと思ってる」
という言葉がとても印象的。
もともと、ご両親も非常にマイペースだったという五味家、「両親と将来のことを話した記憶はない」というほど、自由なファミリーで、そんな家庭環境も影響しているのかもしれません。

制作のペースは早い方で、スムーズに描ける時には、6時間で一枚のペース。反対に迷ったりする時は、何かが違うと感じ、書き直す方法を取るそう。今回の新作は、3ヶ月と、かなりかかった方だそうですが、普段は、スポーツの反射神経のように取り組むのだそう。
とても素敵な装丁の新作「ぼくは ふね」ですが、最近のサイン会では、思わぬ出来事も。
一人の男の子が、「サインしてもらいなさい」と母親に言われても、本を手放さなかったのだとか。「ああ、自分の絵本だから、誰にも渡したくないんだな」と感じた五味さんは、その書店で、同じものをもう一冊用意し、そちらにサインをして渡したのだとか。その時は、「俺って結構いい仕事してるな」と感じたれたという五味さん、絵本作家というお仕事に対する愛情がたっぷり感じられました。

五味さんの最新作「ぼくは ふね」は福音館書店より発売中です!
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