Sparkle Life

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Article -Sparkle Life-

13 Apr.2024

Vol.261 林家正蔵さん



柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今回は、落語家の林家正蔵さんをお迎えしました。





小さい頃からテレビで見る「こぶ平さん」が大好きだったという本仮屋さん。実際に今でも街で「こぶ平さん」と声をかけられることも多いそうで、「なかなか正蔵って呼んでくれないんですよ」という正蔵さんの人懐っこ話し方は当時のまま。ですが、「こぶ平」という名前はつけられた時にはあまり好きではなかったと言います。

歌舞伎などと違って世襲制ではない落語の世界。そんな中で、三代続く家系というのもかなりのプレッシャーだったというこぶ平さんですが、お父様の芸風は、実は好きではなかったのだとか。とにかく面白いことを次から次へと話す三平さんの芸には太刀打ちできないところがあり、どこへ行っても「三平の息子」と言われることも嫌だったと当時を振り返ります。ですが、実際に高座での圧倒的な人気を目の当たりにして、「こんなすごいんだ」と感動したことも。「三平」の名前を見ただけで笑いに包まれ客席を見て「えらい人のせがれで、えらい人のところに弟子入りしちゃったなぁ」と改めて感じられたそう。

こぶ平時代には、とにかくテレビ番組に引っ張りだこだった正蔵さんですが、実は、その影には「面白くなることや上手くなることよりも、売れなきゃダメだ」というお父様からの言葉があったから。ですが、テレビに出れば出るほど、落語家としては認められない日々で、落語の会を開いてもお客さんが15人だけだった時もあったとか。その15人のお客様の顔と名前は全員忘れず、今でも繋がっているそう。
テレビとの両立であまりの忙しさに、一度、その15人のお客様の前で大失敗してしまったこともあったそうで、そこから、テレビの控え室や移動の際など、とにかく練習を重ねたという正蔵さん。「ヒロミさんや所ジョージさんには本当におせわになりました」と当時を振り返っていました。


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