Sparkle Life

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Article -Sparkle Life-

01 Feb.2025

Vol.304 馬場正尊さん



柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今回は、先週に引き続き、いつものリビングを飛び出して、三菱地所レジデンスが手がけるリノベーション物件にお邪魔して、
建築設計事務所「Open A」の代表や不動産仲介サイト「東京R不動産」のディレクターを務める建築家の馬場正尊さんをお迎えしました。


近年、リノベーション済みマンションが新築・中古とは異なる選択肢として定着しつつあり、「今後もその需要は増えていく」と馬場さんは語ります。築年数の古い物件でも、現代の暮らしのニーズに合わせた改修が施され、性能面でも遜色のない住環境が実現されるようになってきているよう。
特に、デザイン面では「ベージュやグレーなどの柔らかい色が好まれる傾向がある」そうで、住環境のトレンドがより穏やかな雰囲気に移行していると言います。また、省エネ性能やバリアフリーへの対応も進化しているそうで、馬場さん自身、リノベーションのクオリティが向上していることを実感しているそう。

異なる分野をつなぐ視点
もともと広告代理店に就職し、雑誌編集や執筆活動、大学での教育など多岐にわたるキャリアを歩んできた馬場さん。そんな経験を通じて、「バラバラに見える領域をつなぐ視点を持つことが大切」と語ります。建築設計、メディア運営、教育、それぞれが独立したものではなく、すべてが関わり合いながら新たな価値を生み出すという考え方が、現在の仕事にも反映されているそうです。

宮崎駿監督との対談
過去には、スタジオジブリの宮崎駿監督にインタビューをした経験もあるという馬場さん。「映画の話ではなく、都市について聞きたい」と手紙を送ったところ、宮崎監督が興味を持ち、対談が実現。宮崎監督は当時から東京の都市環境に強い関心を抱いていたようで、「現在の都市は好きですか?」という質問には「大嫌い」と即答。「東京の未来はどうなるか?」という質問には、「海になると思う」という答えが返ってきたのだとか。インタビューを通して、馬場さんは「宮崎監督が描く都市風景は彼にとってリアルなものなのではないか」と感じたと振り返ります。

リノベーションで大切にすべきこと
リノベーションを考える際、「自分の記憶とつながる部分を残すことが大切」と馬場さんは言います。例えば、思い入れのある柱やドアノブなどを残すことで、新しい空間の中にも時間の連続性が生まれると指摘します。また、新しく購入する物件をリノベーションする際には、「その場所に立ったときに感じる直感を大切にすること」が重要だと語りました。
そんな馬場さんの一生物は・・・実家
これからリノベーションして、新たな空間に生まれ変わらせる予定という馬場書店。
本を売るだけでなく、自転車屋さん、宿泊施設と様々な機能を持たせた空間にできればと考えているのだとか。

リノベーションとは、「今ある空間や場所を肯定すること。それがリノベーションの出発点」と答える馬場さん。これからも更に面白い空間を生み出してくれそうです。

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