柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今回は、先週に引き続き、作詞家の松本隆さんをお迎えしました。
◆朝のルーティンと日常の過ごし方
朝は10時前後に始まるという松本隆さんの朝。「最近は10時前ぐらいには目覚めちゃいますね。それで11時ぐらいにランチに行くんで、その前の一時間ぐらい、家でシャワーを浴びます」という松本さん。
健康への意識も高く、最近は、重曹とクエン酸を愛飲しているそう。
◆音楽環境の復活と新たな友人
音楽を愛する松本さんですが、実は、音楽を聞かない時期もあったのだとか。ですが、最近特に嬉しい出会いがあり、また音楽を聴く日々に。
「アンプが四年ぐらいちょっと調子悪くて、音が途切れたりしてたので、ほとんど音楽聴かない生活になっちゃって・・・でも、オーディオに詳しい友人が現れて、その人が来て全部直してくれて。
今は快適に音楽を聴いています」
音楽環境が整ったことで改めて音楽の大切さを実感されている様子でした。
◆創作の場所は選ばない自由なスタイル
自宅のお気に入りの場所は、「ソファー」という松本さん。柔らかい2人掛けのソファーで過ごすことが多いのだとか。
作詞の場所については、「違う時はなんでもいいんです。ソファーでも、新幹線のグリーンでも、どこでも書けるよね。喫茶店でも書ける」という松本さん。
「『書こう』と決めて書くってより、『なんとなく今暇だな』と思って、『詩でも書こうかな』みたいな、そんな風に書けるんです」
創作に行き詰まることはあまりないそうですが、「書けなくなると本当、部屋の中をぐるぐる回って歩くんです。歩くと降ってくるんです、言葉が。ずっと机の前に居るとコケが生えたみたいな感じで、歩いた方がまだいいかもしれない」と語る松本さん。映画のロケハンで千葉の砂浜に行った際には、ロケバスで帰る中、みんなが寝ている間にその夜にレコーディングする松田聖子さんの楽曲の歌詞を書き上げたことも。
音楽のジャンルにもこだわらず、「みんなジャズが好きとかロックが好きとかクラシックが好きとか好みがありますよね。僕、何でも聞く。そうすると、なんでも書けるようになる」
「いろんな垣根というか、自分に対する制限とかが外れれば外れるほど自由になる。ジャンル決めちゃうと縛られちゃう。なんでもやってみるといいです」とお話しくださいました。
◆松本隆さんの「一生モノ」は・・・
90年代のロレックスの時計。
90年代にふらっと購入したもので、シルバーに文字盤がブルーのロレックスで、その時は、あんまり派手じゃなく、地味な感じがしていいと思ったのだとか。
「ちょっと傷がついてるんだけど、あんまり気にしない。本当にこだわりがないんで」と、物に対する飾らないスタンスも垣間見れました。
◆これからも続く創作への想い
もはや、作詞は、職業ではなく、趣味のような感覚だという松本さん。
松田聖子さんとの関係については、「分身みたいな。お互いになんか投影しあって、『あ、こんなこと考えてるだろう』とか。とんでもなく大変だった時代を2人で乗り越えていって、分身と思えるぐらいな感覚になれるって本当に稀有な関係」なのだとか。
「久しぶりに聖子ちゃんの武道館に行こうかなと思って」と話す松本さん、創作への情熱は衰えることがないようです。
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