柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今回は、ゲストをお迎えしてのスペシャルバージョン。皇居を見渡す大人なラウンジ空間に、シンガーの夏川りみさんをお迎えしました。
◆夏川りみさんの25年を支えた「涙そうそう」への想いと家族の絆
夏川りみさんといえば、多くの人の心に深く刻まれている「涙そうそう」。
今回も、この楽曲との出会いについてのお話からスタート。
「沖縄サミットの年、2000年だったんですけども、同じ石垣島出身のBEGINのニーニーたちが歌ってるのを聴いたのがこの曲との出会いでした」と振り返る夏川さん。
BEGINとは子どもの頃からの知り合いで、姉がBEGINと同級生だったという縁があったそう。
「小さい頃から歌が大好きで、のど自慢大会みたいなことをしていた時、BEGINたちも音楽活動をしていて、本当にもう小さい頃から可愛がってもらっていました」
BEGINが歌う楽曲の中で、一曲だけ知らない曲だったのが「涙そうそう」。
「ずっともう頭から離れなくて、『なんだろう、あの歌何だったんだろう』って思っているうちに、『なんか歌いたいな、あんな曲が歌いたいな』っていう気持ちがもう自分の中で芽生えて」という夏川さん。
いきなり、ライブ後の楽屋での挨拶で「あの歌ちょうだい」とニーニーたちにお願いしたのだとか。
最初は、晴れやかに歌い上げたところ、「この曲がどんな曲かわかってる?」とBIGINのニーニーたちから聞かれたそうで、
森山良子さんが亡きお兄さんへの想いを歌詞にしたものだと知り、「これはもしかしたら私が歌ってはいけない歌なのかな」と思ったそう。
ですが、結局、どうしても歌いたいという思いが強く、歌詞の意味を理解した上で歌い直した時には、BEGINから「今の歌い方だったらみんなに届くよ」と初めて許可をもらい、森山良子さんにも「いっぱいいっぱい歌ってね」と背中を押してもらったそう。
「本当にこの『涙そうそう』に出会ってなかったら今の私はいないので、感謝しながら。皆さんの元気な顔を見ながら生の声を届けられるっていうことが、毎回幸せだなってかみしめながら歌わせていただいています」と語ります。
◆父親から受けた歌の基礎
昨年、デビュー25周年を迎えた夏川さん。6月にはアニバーサリーアルバム「歌」をリリースされましたが、歌の原点は、お父様なのだとか。
元々沖縄の古典民謡の方の歌手になりたかったお父様から、小さい頃から歌のレッスンを受けていたという夏川さん。小学校2年生の時から本格的なレッスンが始まり、毎日2時間のレッスンは、上京するまで続いたそう。
◆健康と家族との時間を大切にする日常
透明感のある美しい声を保つ秘訣については、
「私の中で一番の健康法は、よく食べて、よく飲み(お酒なんですけど)、あとよく寝るっていうのが一番自分に合ってるなって思います」と答える夏川さん。
人が集まる場所で美味しいものを食べながらお話しして飲むことが一番大好きで、時には朝まで飲んでしまうこともあり、15歳の息子さんに注意されることも。
◆音楽一家の日常
ご主人は、パーカッション・アーティストで、息子さんもギターに夢中という音楽溢れる夏川家。
息子さんの音楽的な才能は親譲りなようで、夏川さんが何気なく歌っている時にも的確な指摘をしてくれるそうです。
「鼻歌とかでも、『お母さん、キーが違うよ』とか言われます。」と笑う夏川さん。
息子さんの耳の良さに、夏川さんも驚いているようで、
「私は、自分で、キーが違っていることがわからないんですが、息子はちゃんと聴き分けていて・・・最初は指摘されて恥ずかしかったんですけど、今はもう『あ、そっか』って開き直る感じで、素直に受け入れてます」と語ります。
25年の歌手生活を支えてきた代表曲への想い、家族との温かな日常など、夏川りみさんの魅力が詰まった素敵な時間となりました。
来週は、生歌もご披露いただきますので、お楽しみに!
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