柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今週は、いつものリビングに三谷孝浩さんをお迎えしました。
青春映画の名手として知られる三木監督。本仮屋さんも以前、三木作品に出演したことがあるため、久しぶりの対面。
新作映画『君が最後に残した歌』(3月20日公開)について、そして映画づくりへの思いについて、たっぷりと語っていただきました。
◆物語を俯瞰で見るスタイル
「感情移入するのは役者に委ねている部分が多い。特定のキャラクターに集中しすぎると、全体の絵が見えなくなってしまうから」と穏やかに話す三木監督。
俯瞰で見るからこそ、複数のキャラクターの感情が自然に絡み合い、ひとつの美しい物語へと収束していくのだとか。
若い俳優たちとの現場がなにより楽しいと言う三木監督、「撮影しながら、その人がどんどん成長していく姿を見られるのが本当に楽しい。旬の俳優さんの伸びしろって、すごいじゃないですか」と
話します。
世代が離れれば、心が動く言葉も違ってくる中、そのギャップを飛び越える方法としては、
「相手の役者さんと同じ年齢の頃、自分はどう感じていたか——そこまで気持ちをおろしていくんです」とお話くださいました。
◆新作『君が最後に残した歌』
道枝駿佑さんと生見愛瑠さんが出演されているこの作品。
生見さんが演じる彩音は、劇中でギターを弾きながら歌を歌うという役どころ。三木監督は当初、「カラオケで歌った映像を送ってもらったが、どこまでいけるか想像がつかなかった」と振り返ります。
ですが、音楽プロデューサーの亀田誠治さんが「大丈夫です、この子なら行けます」と即答。その言葉通り、完成した歌は素晴らしかったそう。
道枝さんについては、「物語に入ると本当に普通の高校生の感情を見事に体現してくれる」と三木監督。この作品では、音楽的な才能を持つ彩音に対し、「取り残される」「持たざる者」の側として切なさや嫉妬、それでも好きな人に輝いてほしいという願いを抱えるキャラクターを見事に演じてくれたといいます。
撮影準備として最近取り入れているのが、映画のプレイリスト作りなのだとか。「この映画にこんな曲が流れたらいいな」というイメージで曲を集め、クランクイン前にスタッフやキャストへ渡すそう。
「言葉で説明するよりも、音楽の方が気分や感情が直接伝わる気がする」とのこと。今回は亀田さんが先行して楽曲制作に入っていたため、できあがった曲を聴きながら現場に向かうのが日課になっていたといいます。
クランクアップ後のリフレッシュは、撮影中の作品とはまったく違うジャンルの映画を観ること。「アクション映画とか、全然違うジャンルだからこそ無意識に観られる。そして、カットの割り方や表情の捉え方から、ふといいアイデアが浮かんでくることがある」と話します。
三木孝浩監督の最新作『君が最後に遺した歌』は、3月20日より公開です。
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