柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今週は、先週に引き続き、いつものリビングに三谷孝浩さんをお迎えしました。
青春映画の名手として知られる三木孝浩監督に、今週も現在公開中の新作映画『君が最後に遺した歌』の撮影秘話や日々のルーティンについてたっぷり話を聞きました。
◆「作品は観客に届けるまで見届ける」
撮影期間以外の朝は、柴犬の「まめ」くんとの散歩からスタートするのが三木監督のルーティン。近くの河川敷へ出かけるそうですが、気分次第でまめ君はその場から動かなくなることも多く、「本当に動かないんですよ」と笑いながら話してくれました。散歩から帰ったあとは自宅の書斎でのんびり台本を見直したり、気になるアーティストのミュージックビデオをチェックしたり・・・その書斎の壁には、奥様が飾ってくれたという歴代作品の現場集合写真がずらりと並んでいるそうです。
公開後は奥様とふたりで劇場へ足を運ぶのが恒例で、だいたい公開初週の土日に一緒に観に行くとのこと。「お客さんがどんな顔をしているか確認したくてついやってしまう。作品は届いて終わりなので、そこをちゃんと見届けないと」と話す姿からは、最後まで作品と向き合う監督の姿勢が伝わってきました。
今作の準備として、三木監督が取り出したのは高校時代に書いていた古い手帳でした。『君が最後に遺した歌』では、主人公の春人(道枝駿佑)が詩を書き、綾音(生見愛瑠)がそれに曲をつけて歌うという場面があることから、「自分が高校の時に何か創作したものがあったかなと思って、昔のメモ書きをたぐり寄せてみました」という三木監督。ディテールは覚えていなくても、それを書いたときの感情はくっきりと思い出せたそうで、手帳の中にはくやしさやもどかしさも書かれていて、「今考えると愛おしい。その気持ちが、道枝くんが演じるハルトの感情のヒントになった気がしています」と明かしてくれました。
「映画を見ていてグッとくる瞬間って、自分が過去に経験した感情が呼び戻されるときだと思う。だからディテールよりも、当時の感情を思い出す作業をしている気がします」
◆三木監督の一生物は・・・「台本カバー」
三木監督が一生物、大切にしているものとして挙げてくれたのは、14〜15年使い続けているという台本カバー。本仮屋さんとご一緒した映画『僕等がいた』の撮影時に、カメラマンの山田康介さんが持っていたものを見て一目惚れし、同じものを購入したのがきっかけ。使い込んで飴色になっていく感じも気に入っていて、次の作品の台本をそのカバーにセットする瞬間が「よし」とスイッチの入る合図になっているといいます。
最後に三木監督がこれからやってみたいこととして話してくれたのが、アジア各地でのロケ撮影。道枝さんと撮った作品が韓国でヒットするなど、アジア圏で作品を見ていただく機会が増えてきたことから、「せっかくならその土地で撮影もしてみたい」という思いが強くなってきたとのこと。なお、今回の『君が最後に遺した歌』は愛知県の豊橋市・蒲郡市を主なロケ地として撮影されたそうです。
三木監督の最新作『君が最後に遺した歌』は現在公開中!ぜひ劇場に足を運んでみてください。
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