柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、
今週は、美術家のナカムラクニオさんをお迎えしました。
本の執筆、金継ぎ、空間づくりとジャンルを軽やかに横断するナカムラさん。
「肩書きがないほうが自由に動けるので、名前がない状態になったらいいなと思ってるんです」と語ります。
目黒区のご出身で、都立日比谷高校在学中から絵画の発表をスタートされたというナカムラさん。
テレビの制作会社に進んだのは「世界中を旅しながら仕事がしたい」という夢から。
「なるほどザワールドみたいな番組のディレクターをやってみたいって思ってたんですよ」と話してくださいました。
入社した会社がちょうどその後継番組を立ち上げるタイミングで、テレビの世界へと飛び込むことに。
◆テレビマンとしての日々、そして「六次元」オープン
テレビの仕事を始めた頃は、『ASAYAN』の初代スタッフだったというナカムラさん。モーニング娘のオーディション会場で履歴書を預かるところからデビューまでを見届け、「みんな、デビューする前から全員知ってるんですよ」という言葉に本仮屋さんも大興奮!ディレクター時代にはアイルランドに飛んでエンヤの実家を訪ね、お父さんと楽器を演奏したというエピソードなども飛び出しました。
そして、テレビを離れて開いたのが、西荻窪のスペース「六次元」。「ビビッときたんですよ。古いヨーロッパの研究所みたいな空気があって、見たことない美しい空間だった」と振り返るナカムラさん、まだ会社に辞めることも伝えていないうちにその場で「借ります」と即決したとか。やがて谷川俊太郎さんが訪れ詩の朗読会の会場にもなり、「自分が会いたかった人も、みんな会いに来てくれて。不思議なことが日々起きるんです」と嬉しそうに語ってくださいました。
◆金継ぎとの出会い
今や広く知られるようになった金継ぎを長年にわたって紹介してきたナカムラさん。その出会いは、『開運!なんでも鑑定団』のスタッフ時代に金継ぎされた器に目が止まり、「自分に関係がある気がした」と感じたことから。当時はまだその言葉すら広まっていない時代でしたが、割れた器をもらいに行くなどひそかに準備を重ねていたといいます。「だいたい十年後にうまくいくって、見えたっていうか」——その言葉に、本仮屋さんも驚きの様子でした。
来週はそんなナカムラさんのお住まいのお話など、伺います。
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