三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2021.03.30

1番人々に寄り添う存在

株式会社TeaRoom
代表取締役CEO
岩本涼さん
カフェなどのお茶のプロデュースやお茶製品の商品開発、さらに静岡でお茶自体の生産を会社で行い、研究もされている会社。


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、
株式会社 TeaRoom 代表取締役 CEO の岩本涼さんです。
よろしくお願いいたします。
1997年生まれ岩本さん大学、アメリカ留学を経て2018年にTeaRoomを設立されています。
9歳の時に茶道を始め裏千家での茶歴は15年目。去年、裏千家から「岩本宗涼」という宗名を拝名されています。
先週はTeaRoomの主な事業内容について伺いました。
お茶のプロデュース、お茶と〇〇、お茶とヨガとか、色々あるという話を伺いました。
それからお茶製品の商品開発、アールグレイ煎茶、私達を頂きましたけど美味しかった口もさっぱりしたし、香りで癒されるし、最高でしたね。
さらに静岡でお茶自体も生産を行っていると、静岡に住んで、お茶生産されているということ、研究もされているというお話を伺いました。
今朝はそもそも話から伺いたいと思います。
9歳の時に茶の湯の世界に入ろうと思われたと伺ったのですが、9歳から、
それは自分の思いで入ったんですか?

「自分の意志でですね、やりたいという風に言って、親が正確には探してくれたって感じなんですが」

何で入ろうと思ったんですか?

「テレビで和服で表現をする東山紀之さんの姿を拝見して、それでかっこいいと単純に思って始めたいなと思いました。」

実際入ってみてどうでした?

「チヤホヤしてくれるので、それが好きかどうかわからなかったですが、あのおばちゃん先生が若者を、殿方ということでよくしてくださったので、
それで長続きした可能性も無きにしも非ずですね。」

そのお茶の味、お抹茶って子供の味で分かりますか?

「薄茶と濃茶ありますよね?薄茶はお菓子と一緒に食べれば美味しくなりますよね、濃茶は中学後半まで飲めなかったですね、苦くて美味しくないっていう感じでした。ですが、これは先生に飲み続ければ美味しいくなるよって言われて、
本当にひたすらの飲み続けたらおいしくなってきたので、それは面白いなぁって思いましたね。」

さらに伺いますが、大学時代にアメリカ留学されてたわけですが、これもまた意外と言うか、お茶の道って日本というイメージなんですが、アメリカに行かれたのはなぜなのですか?

「この文化っていうのは自分たち自身じゃわからないですよね、
自分達の文化は無意識に行われてるものなので、外の目を持ちたいなって思ってアメリカに留学することにしました。」

アメリカ行ってみてどうでしたか?

「例えば、日本茶だと、濃茶と薄茶という話があったと思うんですが、
濃茶は抹茶エスプレッソで、薄茶は抹茶アメリカーノって表現されてたりする。
抹茶が世界に出て、それがコーヒーの文化に馴染む形で浸透しているというのって、これすごく面白いなと思って、日本の文化ってものが海外の文化と交わって世界に広がっているということが分かると、これはまだまだ可能性があるなっていうのを感じました。」

TeaRoom設立なんですけど、これ2018年ですけど、これ数字的に見ると大学在学中に設立されてますよね?

「まさに3年生の時に、ほとんど大学には行ってなくてですね、
あんまり生活スタイルは変わらなかったのですが、チャレンジではありましたね。」

そのきっかけとしては何なんですか?

「いち早く自分のやりたいことをやりたいというのが決心したってところとか、
あとは起業家の友達が多かったので、その人達ががどんどん起業していく姿を見て、自分もこうやらなきゃなという風に一歩踏み出したというイメージですね。」

留学経験で、具体的に役に立ったなみたいなことって何かありますか?

「例えばアメリカの方々に日本の文化を伝えようとする時に、左脳で解釈しないと伝えられないってのがあったんですよね。これはロジカルにちゃんと日本の文化って何でこうなってるかいう姿を、論理付けて話さないと彼らはわかってくれないと。これ日本の方々は日本を説明する時に、”これは文化だ”って言葉で抽象的な言葉で終わらせることが多いんですが、ちゃんとなぜ文化になっているのかという裏側までロジカルに説明をするってことを学んで、それがかなり事業には活きてますね。」

こういう方がいないとやっぱ文化ってのは繋がっていかないですよね。
これ僕はジャパニメーションってよく言われる、僕の世界はアニメの世界なのですが、海外から見たら日本のアニメすごいねって話ですけど、日本の中ではやっぱりアニメって実はまだその文化としては地位が高くないんですよね。
こういうのがロジカル化されてない、海外に説明するときにジャパニメーションって何ですか?アニメです。海外にもアニメありますよ、日本独自のアニメって何ですか?ちょっとわかんないです。ってなっちゃうんですよね。
こういう感性を持っている人が、どの文化にいなきゃいけないんだなって思いました。

もう1つ伺いたのが、その日本茶産業としての日本茶ですけど、日本も、そして海外も含めて、ビジネス的にはどういう状況ですか?

「コロナも追い風でして、今年の統計は上がってきているんですよね、
2、30代の需要も上がっていますし、1つ面白い統計としては、60歳以上の方々が、ECでお茶を買うようになってるのが結構面白いなと思ってます。
元々スーパーで量販用とか買ってるとかっていうのがあったと思うんですが、
新しいお茶のブランドにもどんどんECで買うようになってですね、
そこがすごくお茶にとっては参入しやすくなったかなーっていう印象ですね。」

岩本さんが考える日本茶の魅力、ここまで聞いて、改めて本丸だと思いますけど、魅力はどこでしょう?

「私は日本茶は元々、人に1番寄り添ってきた存在となっていう風に感じていて、それは現代においても変わらないだろうというふうに思ってます。
日本茶は姿形を変え、人に寄り添う力という面では1番この良い商材かなと私たちは思っていて、そこを1番価値としてますね。」

確かに生きていく上で必ず近くにいてくれる、主役になれるかって言うと、なれる瞬間って限られて、食後のまったりした時間とかそういうことになってくる。
例えば、ビジネス的な商談の時もお茶は出てくるが、お茶が主役ではないです、
でも必ず近くにいてくれるものですよね。
そろそろ残念ですけどお時間来てしまいまして、最後になるんですけど、
岩本さんのこれからの夢、教えて頂けますか?

「お茶って飲料なので、これは世界中で消費される余地があると、
で、まだまだ世界に出てる量って限られているので、そこをもっともっと日本だけではなくて、世界視点で、様々な人に日本茶の可能性と、良さっていうのを理解して頂けるような環境を作っていきたいなと思ってます。」

2週にわたって本当に素敵なお話、どうもありがとうございました。
株式会社 TeaRoom 代表取締役 CEO の岩本涼さんでした。
ありがとうございましたございました。

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