三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.04.21

広告で培ったクリエイティブの力を広告以外で使う

The Breakthrough Company GO 代表 PR/クリエイティブディレクター
三浦崇宏
何か一つ常識を乗り越えないといい仕事にならない


今週のゲストは、The Breakthrough Company GO 代表
PR/クリエイティブディレクターの三浦崇宏さんです。

三浦さんは2007年に博報堂へ入社。2011年にはTBWA\HAKUHODOへ出向
2017年に独立し、社会の変化と挑戦にコミットすることをテーマに
The Breakthrough Company GOを設立。
これまでに国内外の主要な広告賞をいくつも受賞。
今年の1月には、SBクリエイティブから、著書『言語化力』を刊行。
この番組のジュンク堂のビジネス書ランキングでも紹介させていただきました。

まず、三浦さんは博報堂でどんなお仕事をされていたのですか?

「まず博報堂は広告代理店なんです。電通が有名ですが
 電通が日本一で、博報堂が日本2位というところなんですが。
 元々はマーケティングという企業の分析や調査をする部署にいて、
 その後にPRというメディアと一緒に仕事をするということをやったんですよ。
 テレビ局やインターネットのメディアとか。
 その後、クリエイティブのほうに行って。
 大きな代理店は割とクリエイティブに入ったら、クリエイティブという
 キャリアが多いのですが、一人で3部門やっているというのは珍しくて。」

3部門もというのは大変ですよね?

「3部門やったというとかっこいいのですが、
 要はそ れぞれの部署を割と追い出されがちだったので
 流れ流れて色々やったよみたいなところがあるんですよ。」

同じ会社でも違った仕事の仕方や目線がありますよね。

「大きい会社なので全然違う会社のようになっちゃいますよね」
 
マーケティング戦略やPR、広告の企画や制作も手掛けたのち
博報堂から独立したきっけかは何だったんですか?

「一言でいうと遊ぶ金ほしさ(笑)
 まぁ冗談なんですが、広告の仕事は基本的にCMを作るとか
 いろいろやり方はあるんですけど
 宣伝という企業の広告部門にしか携われないんですよね。
 僕らの仕事って何なんだろう?というと
 クリエイティブってただかっこいいデザインを作るとか
 面白いコピーを書くということではなく
 何がその企業の本質的な魅力かを見つけ出して
 一般の生活者、お客様との間に接点を見つけると。
 昔だったらCMやポスターだったのですが、
 今はWebメディアを作ったり、商品を一緒にプロデュースしたり
 いろいろ仕事の幅が広がっているんですね。
 広告ということにこだわらないで、クライアントさんと事業を作るとか
 表品づくりをもっと真剣にやるとか
 広告で培ったクリエイティブの力を広告以外で使うことを
 もっと本格的にやりたくて自分の会社を作りました。」

広告だけやっていると広告のやり方ばかりにいってしまうということですよね。

「そうですね。ちょっとマニアックな話をすると結局広告代理店の
 収益構造って最終的には、ラジオ番組の間にCMが流れるような
 番組の間にCMを流す枠を売ることでビジネスにしているんですよね。
 でも一番大事なのはどうやったら儲かるかとか、どうやったらお客さんに
 喜んでもらえるかを一緒に考えることなので、そっちのほうをメインにする
 メディアの枠を売るのではなくて、自分たちの思考によって
 クライアントさんを応援することでちゃんとお金をもらう会社に
 したかったというのがあります。」

広告とはこういうものだという予定調和が生まれている感じが
どうしてもある。そうなると一緒に何かを作るという行動にならない
感じがあるんですよね。
でもそうではない広告の方と話すとそれをコンテンツに生かす
話も出来るので楽しいなと思います。

「僕も仕事する上での前提は一個しかなくて
 前提をぶっ壊すことだけが前提だと言っているんですよ。
 世の中の思考停止のようなことを絶対に許してはいけない
 ということだけ言っていますね。」

だから「The Breakthrough Company」なんですね!

「広告の会社というとついCM作ってくれとか
 PR会社というとプレスリリース打ってくださいとか言われてしまうんですけど
 僕はゼロベースで何をやるか考えるので、
 クライアントさんが世の中を変えたいとか、何か新しいことをやりたいと
 いう時に一緒にブレイクスルーをやりましょうということで
 こういう名前にしています。」

これまでのGOのお仕事をうかがいたいのですが、、、
 
「僕らの仕事でいうと最近だと出前館という
 それこそ今自粛で外に出られないので使っている方は多いと思うんですけども
 ダウンタウンの浜田さんに出てもらって、優しく語り掛ける
 テレビCMを作ったり、JINSメガネさんのテレビCMは
 テレ東のWBSだけで流れているんですけど、
 メガネの会社なんですけどメガネの必要ない社会へと言っている
 CMを作ったりとかということをやっていますね。
 あとはSTORY & THE STUDYというオーダースーツのブランドを
 クライアントさんと一緒に作るということをやっていますね。」

色々幅広くやられていますね。

「そうなんですよ。スーツブランドも作るし
 テレビCMも作るし、もちろんポスターも作るしというような。」

三浦さんのお名前を見かけることも多いですが
GOはスタートから順風満帆だったんですか?

「順風満帆という言葉の意味が、なぞと言えば謎なんですけど…
 個人的には会社を作って経営者も僕と電通出身の福本という
 異常にメンタルの強いイケメンがいるんですけど
 そいつと二人で始めて、言ってしまうと
 初年度の売り上げが5億円くらいだったんですね。
 記憶がないんですよ、忙しすぎて。
 毎日いつ起きていつ寝たのか分からないような日々でしたね。」
 
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「あらゆる仕事が何か一つ常識を乗り越えないといい仕事にならないと
 思っているので、一番最近乗り越えたハードルでいうと
 コロナのタイミングで色んなクライアントさんが困っているんですよ。
 そこに対してたとえばパーソルという日本の人事部といっている会社で
 リモートワーク用のキットを無料で配布するということを
 色んな方が反対する中で一緒に実現したりとか
 そういったこともやっています。
 何か一つ常識を乗り越えないと、今本当に世の中を動かすものって
 作れないと思うので。」

三浦さんには来週もお付き合いいただきます。
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