三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.04.14

3Dプリント黎明期の中で

株式会社メルタ 代表取締役
濱中拓郎
社会一般的な動詞として浸透することに興味がある


ゲストは、先週に引き続き、3D技術を活かしたサービスを展開する
株式会社メルタ 代表取締役の濱中拓郎さんです。

濱中さんは、就職したITベンチャーがわずか1年で解散したあと、
無職になりますが、3Dプリンタ事業を立ち上げ、現在に至ります。

一度ITベンチャーに就職されているのは、なぜ?

「その時は若かったので、ITベンチャーというか
 そういうイケイケな会社に入れば新しいことに携われるんじゃないか
 というところだったんですが
 社長が捕まって倒産するという…結構カオスでしたね。」

その瞬間はどうだったんですか?

「割と僕はヘラヘラしていましたね。
 倒産しちゃったけどなんとかなるしいいかなと。
 周りの人もしぶとくというか、倒産した時も
 あまりネガティヴじゃなかったのが大きかったですね。」

そこからすぐ起業したんですか?    

「半年か一年くらいニートをやりまして、そこから起業しました。     
 3Dプリントのサービスをやろうというのは
 元々大学時代から考えていてイメージがありました。」

それを具体化するのにまずやったことはなんだったのですか?

「同年代の子が3Dプリントで起業していて、結構会っていたんですね。
 3Dプリントの指輪やペット関係のサービスをやろうかなと
 ずっと考えていた時に3Dプリンタの会社を紹介してもらったのがきっかけです。」

そこから仲介業をイメージされていったんですね。

「紹介が終わった時に”ここの会社は営業できないから営業代行やったら?”と
 言われて…なので、僕のアイデアでは無いんですが
 自然的に生まれたからそんなにすごいわけでも無いし。」

出会えたこともまず凄いですよね。
3Dプリンタを見に行って、可能性を感じたのですか。  

「めっちゃやばかったですよ。
 3次元のものを作っているというのは見ると結構感動します。」
   
3Dプリントは大きいものでも、小さいものでも
図面があればなんでも作れるということなんですよね?    
   
「だいたい何でも作れます。
 凄いのが形状の制約がないというのが大きいかなと思います。」  
    
今は10人くらいの会社ということですが、最初は1人で始めたんですか?

「1人で始めましたが、すぐに友達を呼んで3人で。
 3人の期間が一番長かったですね。」      

最初の資金集めはどうやっていったのですか?

「実は全然お金がなくて、とりあえずクレジットカードを作りまくって
 借りまくって。でも資金は本当に貯金を崩したりとか。
 それでお金がない時に色んな社長に声をかけて
 "お金貨してください!”というのをずっとやって、
 そうしたら金持ちの社長が”お金貸すよ”と言ってくれて。」

言うなれば”投資”ですよね。
そこから自分達だけでいけるなと思った瞬間やきっかけは何だったのですか。

「実はまだまだかもしれないです。でもビジコンで一回優勝したんですよ。 
 創業して半年くらいで大きなビジネスコンテストに出て
 そこで表彰された時に確信しました。」

凄い!とにかく行動した結果、今にたどり着いていますね。

「振り返ってみると計算したことはあまりないという。」
  
さて、そろそろお時間なんですが、最後に、これからの夢を教えて下さい!

「会社として真面目な話をすると僕は会社で作ったものが
 社会全体としての文化的だとか、一般的になるものを残していきたいなと
 思っています。例えば最近は"Zoom飲み"という言葉があります。
 Zoomというオンラインの会議サービスを使って
 飲み会をするというものがあったりしまして、
 "Zoom飲み"というのはオンラインで飲むことを当たり前にしたという。
 あとはGoogleが”ググる”という言葉を出したように
 ネットサービスをやっている企業が出したものが
 社会一般的な動詞として浸透するということも興味があります。
 3Dプリントをするということが当たり前になってきた時に
 "プリントをする”という言葉が簡略化されるとか、ググる的なものが
 あるんじゃないかという。」

僕らの世代だとコピーができるようになった時も感動しましたが…

「先ほど3Dプリントができる時に感動するという話がありましたが
 多分これって2Dのゲームから3Dゲームに変わったかのような感動だと思っていて
 3Dのゲームになった瞬間に何ができるんだ!?と感動して
 いろんなことを考え始めるんですよ。今はその黎明期だなと思っています。」 

その時代が変わっていく渦中に濱中さんはいらっしゃるというわけですね。
僕らも注目します!
2週にわたってありがとうございました!
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