三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.10.08

”消極的起業”から”人を動かす熱意のプレゼン”へ

株式会社ZIZAI代表取締役CEO
塚本大地
愛媛まで会いに行って初めましてで家に泊まったんです

今週のゲストは【株式会社ZIZAI 代表取締役CEOの塚本大地さん】です。
塚本大地さんは、1993年生まれ、兵庫出身・横浜育ち。
小学生から大学までサッカーに打ち込み続けた元サッカー少年。
名古屋大学在学中にWebサービスを複数リリースし、
大学4年生の時に株式会社DUO、現在の株式会社ZIZAIを設立されています。

まずは株式会社ZIZAIの事業内容について伺いました。

「大きく分けて2つ事業をやっています。
 1つ目はアミューズメント事業でパチンコ業界のユーザーをWeb上に集めて
 それをリアルな店舗に送客するというもの。
 2つ目はバーチャルユーチューバーやバーチャルキャラクターと呼ばれる
 キャラクターを運営したり、Showroomさんなどの
 バーチャル配信のキャラクターに特化したサービスを作っています。」

バーチャルユーチューバーというネーミングが嫌いだという塚本さん。
こう捉えていると言います。

「人の才能を最大化する概念。」

あらゆる可能性が詰まっていて、奥行きのある業態と運営されていますが
塚本さんは大学生の時に起業されています。

「4年生を2回ダブっていて、1回目の4年生の時に会社を畳みました。
 起業のきっかけはあまり無く、どちらかというと留年した脱落組。
 気づけば就活の時期も終わっていて、大学院に行く為の院試も受け忘れていました。」
 
そうなるともう起業するしか無いと?

「消極的起業と呼んでいます(笑)」

会社を立ち上げることは出来ても、運営していくとなると話は別。
運営のために資金はどうやって集めたのですか?

「最初に1,500万円くらい欲しいなと考えた時に、
 ”金は金持ちからもらうものだ”と金持ちを探そうと思いつきました。
 ”金持ちって何だ?…社長だ!”と思い、「名古屋 社長」などで
 調べても見つからずITだとひらめいて、
 「名古屋 IT 飲み会」で一番上に出てきた会に行きました。」
 
その飲み会でどうなったのでしょうか!?

「めっちゃしょぼくて、何だこのオヤジ達?と思ったのですが
 仲良くなって結果そこに行ったことが繋がりました。
 30秒のプレゼンをする機会があり、
 そこで”僕はこういう人間でこういうことを考えています”と話したら
 1人のおじさんと仲良くなって”僕が直接貸すことは出来ないけど
 こういう試練を乗り越えればこの人に会えるよ”と言われ
 結果その人に会えました」

仲良くなった社長に課せられた試練とはこういったものでした。

「ある程度のプレゼンの準備やロジックが必要で
 最初は僕にはそれが全く出来なくて。
 “くれ"と言えばくれるものだと思っていたので。」

人を動かすには、熱量と具体性が必要ということですね。
その準備をしてその人に融資していただいたということ。
どうやって口説き落としたんでしょう?

「あまりロジックはなくて、その人はすごくお金持ちの人で
 上場企業の社長だったんですけど
 まず大学生が自分に会いに来るなんて今までなかったのが面白い。
 あとは合理性だけで説明すると、合理性はないんです。
 僕に貸すロジックは無いので結構感情論で攻めました。
 "あなたは何百億とお金を持っていて、あなたからすれば
 1000万円は大したお金じゃないけど僕にとってはすごくデカい。
 僕に貸してもしお金が返ってこなくてもプラマイゼロですよね?
 もし返ってきたらめっちゃ嬉しくないですか?”と。
 "万万万が一、めっちゃ面白くして大きくして僕が育っていったら
 めちゃめちゃ幸せに死ねますよ”と言ったら"確かに!"となって。」

その熱意が伝わったということですね!
その後1000万円を使ってどう展開されたんですか?

「正確には1,300万円ありました。
 それを使って当てもないけど事業をして増やさなければいけない
 利益を生まなきゃいけないとやってみたのですが
 やっぱり世の中そんなにうまくは行かない。
 自分は天才だからこれがあればすぐ増えると思っていたんですけど
 すーぐ減りました。使うのは超簡単。」

やりたいことが多いと投資がかかってしまうもの。
そんな時を経て、会社が上手くいくようになったきっかけは?

「そうですね。最初の半年くらいはお金が減る一方だったんですが
 ちょっと珍しくて1つ目の事業を知らない人から買っているんですよ。
 事業譲渡みたいな形で。
 YouTubeがめちゃめちゃ伸びている時に
 YouTubeの中にパチンコチャンネルというのが存在して
 勢いのあるチャンネルを見つけて、
 これを僕が運用すれば100倍くらいになる!と。
 これもロジックは無いですが思いました。」

このYouTubeチャンネル、0円で買収したということなんですが
どうやったら0円で買収できるんですか?

「そうですね。最初はお金がなかったので
 そのチャンネルは儲かっていて、買収というか一緒にやろうというオファーです。
 "僕がやったほうが最終的にとんでもない額になるからやらせてくれ”と
 言い続けて、名古屋の大学生の時に愛媛まで会いに行って
 相手は妻子持ちなのに初めましてで家に泊まったんですよ。
 愛媛の初めて行った家で”僕は帰らない!”と言って。」

何かを持っているという動きが行動につながっていますよね。

ありがとうございました!
塚本大地さんには来週もお話うかがいます。

«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 232 | 233 | 234 |...| 374 | 375 | 376 || Next»
  • Facebook
  • X
  • LINE

TOP