三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2018.12.12

フィットする暮らしつくろう

青木耕平
株式会社クラシコム
代表取締役
青木耕平
お客様との約束を守り続ける

今週スタジオにお越し頂いたのは、
株式会社クラシコム 代表取締役 青木耕平さん。
1972年・埼玉県生まれ。
高校卒業後、職を転々とする生活や会社員を経て、
27歳で独立、起業という道を選び、2つの会社の立ち上げを経験。
そして2006年、34歳の時に、妹さんと共同で株式会社クラシコムを創業。
クラシコムが運営するECサイト『北欧、暮らしの道具店』は、
現在、月間ページビューが1500万を超える
国内でも有数の人気サイトとなっています。

まずは、起業のきっかけについて伺いました。

「2006年につくった会社なんですが、最初は単純なきっかけで、
 インターネットで起業するのがブームらしいというのを見てワクワクしてきて、
 なんだかよくわからないんですが、会社を退任して、
 思いついたアイデアで起業したんですね。
 でもそのアイデアは全然良くなくて、1年位でダメになったんですが、
 その次に始めたのが『北欧、暮らしの道具店』という雑貨のECサイトです。」

『北欧、暮らしの道具店』の特徴はm北欧のアイテムを始め、
インテリア、日用品、雑貨を扱ういわゆるネット通販サイトと同時に、
読み物があり、同時に「メディア」として機能している点です。
なぜ、こういう方向へ進んだのでしょうか?

「単純に雑貨を中心に通信販売をやると購買頻度が長いですし、
 粗利益も多くないので、広告費用がそんなに捻出できないんですね。
 そうすると、自分たちが集客力をもって、広告をもらう側に変わらないと、
 生き残れないと途中で思いました。
 そういう状況の中で、同じ物販でマネタイズしている「ほぼ日」は
 なんでそんなに人が来るんだろうと思った時に、
 広告を出稿しているのをあまり見ていなかったので、
 広告を使わずに事業を成長させていく方法があるとしたら、
 面白い記事をたくさん提供することによって、来てもらって買ってもらうという
 シンプルな構造がいいのかなぁと思いました。」

では、どのようにコンテンツをつくっているのでしょうか?

「今、社員が60名くらいいて、
 その中の20名位がコンテンツをつくっているので、
 その人達が主に社内でビジュアルを撮影したり、記事を書いたりしていて、
 1日に記事でいうと5記事、商品も2〜3商品アップデートされています。
 そもそも1000人来たら4人位が買うっていうペースなんですね。
 記事を楽しみに来るという方がほとんどなので、自分の暮らしに興味がある人が、
 ヒントを得に来るという感じですね。
 コンテンツを作る人達には、自分が読み手として読みたいものを
 つくってくれと言っています。自分がつくりたいものをつくると、
 実は誰かが求めているものかは担保されない。
 なので、いち読者として自分が読みたいものをつくれば、
 少なくとも一人はいるので、そういうものをつくって欲しいとお願いしていますね。」

最後に、起業の上での苦労を伺いました。

「お客様に支持していただいて、我々のカラーというものができていく中で、
 そのお約束をずっと長期間10年以上に渡って、守り続けていくってことですね。
 20年、30年後に老舗になっていることをイメージしながら、
 ブランドとお客様とのお約束を厳密に守り続けていく持久力みたいなものが、
 一番のハードルかなぁと思いますね。
 我々は、『フィットする暮らしつくろう』というミッションを掲げてやっているので、
 こういう暮らしがいい、これからはこうというという言い方はしたくなるんですが、
 そうではなくて、それぞれにフィットする暮らしがあるというのを
 押し付けがましくないトーンで、でも魅力的で、
 刺激があるものをやっていくという塩梅を常に調整するのが苦労ですね。」

来週も株式会社クラシコム 代表取締役青木耕平さんにお話伺います。
お楽しみに!
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