2023.07.11
全世界にアート作品を届ける
ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、株式会社TRiCERA代表取締役の井口泰さんです。
おはようございます。
井口泰さんは、10代の頃、子役として活躍。
大学卒業後、音響機器メーカーや医療機器メーカーなどを経て、ナイキに入社。
複数のグローバルなプロジェクトを手掛けたのち、
2018年に株式会社トライセラを設立されています。
トライセラはアート作品を取り扱う「TRiCERA ART」を展開されています。
まず、この「トライセラアート」というのはどんなサービスなのかを教えて下さい。
「トライセラアートは、現代アーティストの絵画や写真、彫刻を取り扱うオンラインギャラリーとなっています。基本的にはアーティストがトライセラアートに登録して、買いたい人がオンラインのギャラリーを見て購入することが可能です。」
なぜオンラインギャラリーにしたんですか?
「トライセラアートは『創造力に国境なんてない』というビジョンを持っています。全世界にアート作品を販売していけるように、そして全世界のアーティストを扱っていきたいという思いで創業しました。実際のギャラリーだとどうしても物理的な障壁が存在してしまうので、それをどう超えるかというところでオンラインになっています。」
言語の壁などはどうされていますか?
「私も元々海外経験があるんですが、トライセラの多くのスタッフが海外経験が豊富で、webサイトをいろいろな言語で様々な国の方が見れるようにしています。基本的にはそれぞれのアーティストは自国の言語または英語で入力でき、購入する方も同じように入力することができます。現在は日本語を含めて8ヶ国語に対応をしています。」
アーティストであればどんな方でも登録できるんですか?
「どんな方でもというわけではなく、トライセラの経験豊富なアートアドバイザーやアーティストのサポートチームによる審査を行なっています。実際のギャラリーよりは幅は広いと思いますが、質の良いアート作品を世界に広めたいという思いもありますので、審査を行なっています。現在は全世界で8000人を超えるアーティストが登録しています。」
新しく「リセール機能」も登場したとうかがっていますが、これはどういった仕組み何でしょうか?
「今年4月に出来た新機能で、アートコレクターが自身の所有アート作品をトライセラアートのオンラインギャラリー上で売却することができる機能です。ただし言い値で出せるわけではなく、トライセラで作品を査定した上で値段を設定しています。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードル を教えてください。
「アートという分野は村社会というか、わかりにくい部分が多くあって、一番ハードルとしてあったのは、資金調達の面ですね。スタートアップということで資金調達をするんですが、投資家がみんながみんなアートの世界を知っているわけではないので、その中で資金調達を受けて成長していく、というところが約5年近くの中でずっと苦しんできたところです。」
株式会社TRiCERA代表取締役の井口泰さんでした。ありがとうございました!