ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げる、
株式会社キャスター 代表取締役CEOの中川祥太さんです。よろしくお願いします。

中川祥太さんは大阪のご出身大学を中退し、下北沢で古着屋さんを経営。
その後、インターネットの広告代理店などを経て、2014年、株式会社キャスターを創業されています。

今週は創業にまつわることを伺います。大学を中退後、下北沢の古着屋で働いていたとのことですが、元々アパレルに興味を持っていましたか？

「下北沢に住んでいた時に、アパレル関係に詳しい友人がいて、その人に影響を受けて始めました。」

その後、広告代理店に就職されるということなんですが、きっかけはなんですか？

「お店をやっていたときに、店の半分を他の方に貸していたのですが、そのお店がインターネットでシルバーアクセサリーを販売していて、1日で300万とか400万売り上げていたのを見て、自分が全然売り上げられていないのに、なぜ1日でこんなに多く売り上げることができるのか不思議に思い、ネットでの販売などを勉強するために、店を畳んだ後にネット系の広告代理店に行きました。」

リモートワークに目をつけたきっかけは何だったんですか？

「広告代理店の次に転職した先の会社がアウトソーシングを受ける会社だったのですが、、その会社が2010年ごろから人手不足に陥り、その会社自身も人が雇えなくなってきているという状況でした。にもかかわらず、リモートで求人をかけるサービスを試したらたくさん応募が来てくれる、このギャップが全然埋められてないということにだんだん気がついて、その後会社を創業しました。」

創業当時は求人に対してどういった方からの応募がありましたか？応募された方は何かそれぞれ事情があると思うのですが。

「事情のない方が全体の7割ほどです。地方の方がほとんどで、女性がほとんどだったんですが、弊社は東京賃金で求人をかけているので、地方からすると、同じ仕事でも給与が1.5倍ぐらいになっています。」

リモートワークになっている分、交通費や住居手当などの経費は少なくなると思いますが、その分給料に反映されているということですか？

「もちろん一定程度、本来は販管費と呼ばれるような形で計上されてるものを給与に回せるので、東京賃金でいろんな人を雇うことができます。」

契約してくれる会社もある程度ないと難しいと思いますが、契約をしてくださる会社にはどうやって営業をかけましたか？

「創業からずっとリモートでWebマーケティングだけでやってます。現場に来てくれっていう話もありましたが断り続けてましたね。オフィスは宮崎に一応本社として、宮崎市と一緒に作らせてもらった場所がありますがそれだけで、オフィスとしてはあるから、行きたければどうぞという感じになっています。」

リモートだと社員の状況など、精神的な負担とかそういうのはなかなか感じ取れないと思いますが、メンタルサポートなどは何かされていますか？

「一般的な相談窓口など、そういったものは用意していますが、リモートを9年やっているとですね、声色でわかります。なんかちょっと悩んでんのかなとか、そういうときは声をかけたりしてというのもありますし、上司の方に一応なんかちょっと元気なさそうだからとのは伝えたりとかっていうのはありますね。」

最後になりますが、これからの夢について教えてください。

「自分としてはリモートワークを当たり前にするというミッションでずっとやっていますので、もっとみんながリモートワークというものを楽しんでできるような状況を作っていけたらなというふうに思っています。」

株式会社キャスター 代表取締役CEOの中川祥太さんでした。ありがとうございました！