三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2023.03.21

非喫煙者と喫煙者が心地よく共存できることを目指した新しいカタチの喫煙所

株式会社コソド
代表取締役
山下悟郎さん
非喫煙者と喫煙者が心地よく共存できることを目指した新しいカタチの喫煙所



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは株式会社コソド、代表取締役の山下悟郎さんです。
おはようございます。よろしくお願いします。

山下悟郎さんは大学を卒業後、映像プロダクションなど、様々な会社を設立、
そして2019年、タバコをテーマにポイ捨てや受動喫煙などの社会問題に取り組むコソドを設立されています。

今週は、主な事業内容について伺っていこうと思います。
近年タバコが吸える場所は急激に減っていますが、なぜたばこをテーマにした事業を立ち上げたんでしょうか?

「元々いろんな会社経営していたんですが、社会課題を解決するような事業をずっとやりたいという思いがありまして、その中で社会課題って何だろうって改めて調べてみますと、大きいものですとCO2とか貧困だったりとかっていう問題があったんですが、今から我々のような小規模なチームがやるにはどういったものがいいのかなというふうに考えていたところタバコに行き着いたというのが背景にあります。」

山下さんご自身はタバコは吸われるんですか。

「僕は喫煙者なんですけれども、かなり身近にあったというところと、あといろんな人にヒアリングをしてみると、なかなかレピュテーションの問題だったり健康経営の問題で、問題は認識しているんだけれども、手がつけられないという方が結構多くて、その中で我々であれば何かお手伝いができるんじゃないのかなというふうに思った次第ですね。」

タバコの社会課題っていうと、例えばどういうものがありますか?

「わかりやすいところでいいますと、ゴミの問題ですね。タバコのポイ捨てというものと、あとは煙の問題、受動喫煙と呼ばれる、吸いたくない人とか、そういう人たちに煙が行ってしまう害というもの、この二つが大きく上げられるのかなと思います。

喫煙の吸う吸わないは自由ですが、やはり賛否がわかれる事業ではないでしょうか?

「おっしゃる通り賛否がわかれる事業なんだろうなと思いながら始めたところもありまして、ネット上でもいろいろ叩かれるんじゃないかというのは笑い話で話してたんですが、いざこういった課題に取り組みましたところ、思ってる全国からタバコを吸わない人からの応援メッセージというのもたくさんいただけるようになりまして、今ダイバーシティという言葉もあの少し浸透してきていますけども、吸う人と吸わない人が共存しながら吸わない人にとってもゴミがなくてですね、確かに無理がないような形を望んでらっしゃるんだなっていうのは感じています。」

具体的にどんな事業があるのか教えていただきたいんですが、その名もズバリ「THE TOBACCO」という喫煙所を運営されているということで、これはどんな特徴なんですか。

「元々公衆喫煙所というものがポイ捨てだったりとか受動喫煙をなくすというのは実証実験でわかっているとこがあったんですけれども、2020年の改正健康増進法の全面施行後、タバコ整理場所とする人の需給バランスが非常に崩れておりまして、まずその数を担保しようというところで公衆喫煙所を作るに至ったんですけれども、ただ場所をつくるだけだとなかなかわざわざ来る人も少なかったりとか、快適性等々もなかったり、臭いが残って臭いの二次被害が起きてしまうので、であれば排煙の機能だったりとか、あとは情緒的な意味でもデザインだったり、立地等々もこだわってたばこという公衆喫煙所をブランド化して展開するというのが今回の事業になります。」

現在、「THE TOBACCO」はいくつぐらいあるんですか?

「都内中心に17ヶ所ありまして、年内に全国含めあと340ヶ所ぐらいは設置予定になってます。」

詳しくこの「THE TOBACCO」について改めて聞きたいんですが、中の空間はどのようになってるんですか?

「まず機能的なところで言いますと排煙ですね。中の煙を外に綺麗にした状態で出すというところのスペックを非常に高機能なものを用いております。これがまず一つの特徴になるかなと思います。あとは見た目的なところで言いますと、デザインも薄暗くてあまり清潔感がないところですと積極的に立ち寄れないので、タバコの文化的にあるような背景を感じられたりとか、中に行ったら心地よく吸えるような場所というのがデザイン面で満たされているというような感じになってます。」

紙巻きのたばこもあれば電子タバコもあるじゃないですか。
場所によっては電子タバコと紙たばこは一緒だと駄目というところもあるんですね。

「我々の店舗は紙巻きのたばこも電子タバコも両方吸えるというようなあの場にはしていまして、電子たばこ自体は市場として伸びているんですが、まだ日本国内でいうと紙巻きたばこの方が使用者が多いので、場所にもよるんですけれども、紙巻きの煙もしっかり排煙するというのは空間上機能を担保しているので電子たばこをお吸いの方もあまり気にならないようにはしているのと、必要に応じて電子タバコのエリアと紙巻きのエリアを分けるというのも今後検討していこうかなと思っております。」

何か課題などはありますか?

今、コロナが少し落ち着いてきたタイミングで、中の人数制限をどうしようかなというのは一つ今悩んでいるところでありまして、オフィスビル等々を中心に、今喫煙所の待機列というのが結構たくさん出てしまっている状況を見まして、やはり需給バランスの崩れというところでそういう事象が起きているんですけれも、なかなか並ぶとなるともう喫煙所行かなくてもいいやっていう方もいるので、そういった形が増えないようにAIカメラ等々を用いて、中でどういった形で今人がいるのかっていうのをリアルタイムで可視化してですね、混雑を分散化させたりとか、いわゆる密の防止っていうのをしていくことで、喫煙所の中で増える方の絶対数を増やしていくというのも今展開をしているところです。」

「BREAK」というものも展開されていると伺ったんですが、これについても教えてください。

「BREAK」というのはですね、都内中心にオフィスビルの中の喫煙所にサイネージを設置いたしまして、それはネットワーク化して広告媒体としているものになるんですけれども、身近なものでいうとタクシーに搭載されているモニターの広告のような、主にオフィスワーカーの方が、皆様の休憩時間に、コンテンツを見るためにお立ち寄りいただいて、そこで何かしらものだったりとかサービスを知っていただくためのサービスの媒体というような感じです。」

タバコ以外にポイ捨て図鑑プロジェクトという企画も実施されていると伺いました。
これはどういったプロジェクトなんでしょうか?

「普段我々清掃活動だったりとか、喫煙所を設置するときにですねゴミが多いエリアに対してアプローチをしないといけないわけなんですけども。なかなかどこにゴミがあるのかっていうのを情報をつかめなくてですね、行政の方だったりとか彼らも一部は知っているんですが細かいとこまでなかなかご存知ないということで、何かできないかというときに街の方たちにですね、道に落ちている吸殻を写真に撮っていただいて、位置情報とともに吸殻にですねちょっとポケモンみたいに、名前を大喜利的につけていただいて、吸殻モンスターとしてもマップ上にプロットするというようなサービスなんですけれども、そこで出たデータを基にですね、清掃活動を効率的に行ったり、喫煙所を作るときも、ゴミが多いエリアを作るのが最も課題解決に繋がるので、生かしているというような感じになります。」

最後になりますがこれまで乗り越えてきたハードルを教えてください。

「まず自分の中に限界を作ってしまうというのが一番のハードルかなと思いまして、事業的にもあまり産業的に大きくなっていない市場の中でどう戦っていくのかっていうのは不安もあったんですがそれを乗り越えてチャレンジするというのが非常に大事だなというのは感じてます。」

株式会社コソドの山下悟郎さんにお話を伺いました。
来週もよろしくお願いします!



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