三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2017.11.28

着物を着ることで感じる日本の心

熊切雄三
株式会社 Japan Style
代表
熊切雄三
2020年をキッカケに着物を当たり前のものに!

先週の引き続き、スタジオにお越し頂いたのは、
株式会社 Japan Style代表、
そして「男きもの普及協会」会長の熊切雄三さん。
1981年、神奈川県横浜市生まれ。大学在学中にウェブ制作などを行う会社を創業。
タイ・ベトナム出張をきっかけに、日本の文化・着物の魅力を再認識し、
株式会社Japan Style、男きもの普及協会を設立。
着物に関するイベントやセミナーで、日本の文化・歴史を知り、
グローバル社会に通用する日本人のスタイルを提唱しています。

前回もご紹介した通り、男性向けの着物の着付けやイベントや、
それを通じた日本の文化の素晴らしさの発信している熊切さん。
改めて着物を切ることのメリットについて伺いました。

「日常着物着てるんですかって言われると、毎日着ているわけではなくて、
 週の半分以上は着物で生活しているんですけど、
 日本でも着物きただけでインパクトが大きくて、
 男性が着物着てるって言う目線で見られるんですね。
 そうすると街歩いてるだけでも話かけられたりとか、
 打ち合わせしてても着物っていうだけで覚えてもらえる。
 国内海外問わずインパクトがあるというのが、まず大きくて、
 話題になってそこから会話やコミニケーションに入りやすいっていうのが
 やっぱ一番強いかなって思いますね、
 着物を着ているということでしっかりと物事を考えたりとか、
 日本の文化を大事にしてるんだねっていうところから
 安心していただいて、次の仕事につながっています。
 それが相手にもってもらえる好意なので、大事にしたいと思っています。」

こうしたビジネス面以外に、着物は身体的にもすごくメリットがあると言います。

「そもそも着物は日本人のための服装ですので、
 その形に合ったものになっていますので、
 着物のは苦しくないですかとかよく言われるんですけど、
 体型に合わせて着たりとか、帯の強さもその日の体調や、
 太った痩せたにも合わせて調節出来るので、
 自分の状況に合わせた形をつくれるのが着物の良さだと思います。
 コルセットと同じような効果がやっぱりあってですね、
 腰が痛い方、曲がった方、猫背の方が
 着物にして治ったっていうのはよく聞きますし、
 着物の方が楽だと着物になった方もいますね。
 昔の日本人の考え方っていうのが、その心の臓、心臓っていうのはお腹、
 丹田にあったと言われていて、そこに魂を入っているという意味なんですね。
 切腹というのは、その魂を切るってことで腹切りなんです。
 その大事な部分を帯で守っている、そこから日本の言葉で腹を割って話すとか、
 腹黒いとか、腹が立つっていう、心の底から、魂からむかつくとか、
 魂が黒いとかそういう意味なんですね。
 着物と合わせて言葉が生まれたりとか、そこが文化を背負っている位置というか
 重心の位置もまさに丹田のところが構造的に中心になっていますので。」

近年は、外国人観光客の方が、着付け教室に関心高いという熊切さん。
やはり、東京オリンピック・パラリンピックが開催される
2020年へ向けたビジョンもお持ちなのではないでしょうか?

「皆さんによく言われるんですけど2020年をめがけていると言うよりは、
 その時をきっかけにみんなに知ってもらった後、みんなが日常の中とか
 フォーマルの中で着物取り入れてくれるような世界にしていきたくて、
 僕はそれを50年ぐらいかけてやっていく位のイメージなので、
 オリンピックでどうのと言うよりは、一人でも多くの方にそれをキッカケに
 着物を着てもらいたいなぁと言うところが非常に強くて、
 だからメリットのところで男が着物を着るとインパクトありますと言ったんですけど、
 インパクトがあっちゃいけないと思っていて、
 普通に見る光景になってもらうための男きもの普及協会なので、
 『みんな着物着てるじゃん、男きもの普及協会古いよ』
 と言われる様になりたいです。」

株式会社 Japan Style 代表 熊切雄三さんのインタビューお届けしました。
熊切さん、ありがとうございました。
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