三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.05.07

令和を新しい日本酒の時代に

株式会社Clear 代表取締役CEO
生駒龍史
日本酒に新しい価値軸を

今週も【株式会社Clear 代表取締役CEOの生駒龍史さん】をお迎えしました。
生駒さんは1986年生まれ、大学卒業後、2年間の社会人経験を経て独立。
「日本酒の可能性に挑戦し、未知の市場を切り拓く」をミッションに、
2013年に株式会社Clearを創業し、代表取締役CEOに就任。
日本酒に特化した事業を展開されていています。

日本酒業界は70年代前半にピークを迎え、
現在では1/3にまで減少している…というデータがあるそうです。
生駒さんは未来をどう捉えているのでしょうか。

「実際に全盛期の1/3まで落ちているというのは事実です。
 ですが、日本酒業界が苦境に立たさせているというのはイコールでは無いと思います。
 実際に消費が著しく落ちているのは「普通酒」と呼ばれる、いわゆるパック酒。
 特定名称酒と呼ばれる「純米酒」や「吟醸酒」といった製造コストや
 金額が高いお酒の消費は伸びているんです。」

現在は日本酒のメニューが多い店や日本酒に合わせた料理を出す店が
増えているイメージがあります。

「そうですね。この料理にはこのお酒というペアリングが増えていますね。
 日々日本酒を飲んでいるので、何を食べていても
 日本酒に合うだろうなぁと考えてしまいます。
 キムチを食べても、ハンバーグを食べても、フレンチを食べても、
 これにはこの酒が合うだろうなぁと考えながら食事をしていますね。」

Clearさんは去年、
「SAKE100」というオリジナルブランドをスタートしました。
情報メディアだけではなく、製造・販売に事業を拡大したのには
こんな理由がありました。

「元々会社を始めた時から、日本酒の市場規模そのものに
 貢献できる事業を持ちたいという気持ちがありました。
 「100年先にも誇れる一本を」というコンセプトを持っていて
 "未来にあるべき価値"を提示してオリジナル商品の製造・販売をしています。」

そのこだわりのポイントとは?

「今の日本酒の市場は基本的に価格を上げていこうと思うと
 コメを磨いていって純米大吟醸にするとか、コストを上げていくことで
 価格を上げるというのがひとつの課題になっています。
 僕らの場合は、精米歩合やテロワール(米や酒ができる風土)、
 デザート酒、ヴィンテージなど、一つ一つが新しい価値軸を持っているので
 それを上手く商品化しています。」

今までの価値観だけではなく、
ワインのようにこの地域でしか作れないお酒であることに価値観を見出すということですね。
「SAKE100」ではこんな商品が開発されています。

「例えば、第一弾商品の『百光』は、精米歩合18%といって
 米をかなり磨いていて透明感があります。
 米は磨けば磨くほど水のように味が薄くなると揶揄されることもあるのですが
 有機栽培米・出羽燦々(でわさんさん)という旨味がしっかり出る米を使って
 透明感がありながら、旨味もしっかり乗ったお酒を作ったりしています。
 米を磨くにも技術がいるのですが、一緒に作っている
 楯の川酒造さんは純米大吟醸しか作らない酒蔵なんです。
 なので、米を磨く技術もそうですし
 純米大吟醸を作ることに特化した酒蔵ということで
 そういった所と上手く交渉してコンセプトを伝えてお酒を作ってもらっています。」

各地の酒蔵と共同で開発していくのが基本になっていくのでしょうか?

「そうですね。基本的には既存の商品を仕入れるのではなくて
 新しく提案したい価値軸を表現してくれる酒蔵さんを選んで
 パートナーとして一緒に作っていくというのが基本的な方針になります。」
 
やはり生駒さんは全国の酒蔵を年中訪ねて回っているのですか?

「相当回っていますね。
 数えたことはないですが、起業してからは数百は当然行っています。
 基本的には想いがベースになっていて、
 酒蔵さんとしても自分達の大事な商品を我々に預けて売ってもらう訳ですから
 本当に信頼できるかどうかというところを見てくれるので
 もちろん事業としての説明はしますが、
 基本的にはお預かりした商品をしっかり大事に売っていきますということを
 伝えるのが1歩目だと思っています。」

酒蔵には毎回どうやってアポを取っているのでしょうか?

「最初はもちろんドアノックしていくこともありますし
 今はメディアがある程度の知名度を持っているので
 SAKE TIMESをやっているんですが、と言うと
 話を聞かせてくださいと言われることもあります。」

最後に、これからの生駒さんの夢を伺いました。

「日本酒はまだまだ苦境だとか大変だと言われていますが
 未来に対してすごく可能性のあるプロダクトだと思っています。
 平成の30年はなかなか苦労した時代だったかと思いますが、
 次の令和の時代は新しい日本酒の黄金期と言えるような時代に
 僕たちがしていきたいと思っています。」
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