三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.07.23

利益を出しながら社会貢献を

株式会社テーブルクロス代表取締役
城宝薫
継続性・持続性のある社会貢献

今週は【飲食店の予約アプリ「テーブルクロス」を運営する
株式会社テーブルクロス代表取締役の城宝薫さん】です。

城宝薫さんは1993年生まれ。東京都出身。
立教大学経済学部卒業。2014年、大学3年生の時に「テーブルクロス」を起業。
個人投資家らからおよそ1億円を資金調達。
飲食店の予約アプリ「テーブルクロス」のダウンロード数はおよそ40万件、
掲載飲食店もおよそ3000店舗と拡大中です。

「テーブルクロス」はただの飲食店予約アプリではないんですよね?

「通常のグルメアプリのように、テーブルクロスから飲食店を検索して予約して頂くと
 予約していただいた人数分の給食が途上国の子どもたち届けられるという
 サービスになっています。」

どういった仕組みになっているのでしょうか?

「通常飲食店のオーナーさんが毎月支払っている広告料があるのですが、
 テーブルクロスは月額の料金はかかりません。
 予約が入って、お一人集客が入ることによって成果報酬型で広告料を頂いて
 この一部で給食を届けるという仕組みを作っています。」

城宝さんがテーブルクロスというアプリを考えたのは大学生の時。

「そうですね。大学3年生で起業してしまったのでちょっと早かったですね。
 今はギリギリ潰れずに6年目になったのですが、
 当時は知識も経験もありませんでした。
 小さい頃インドネシアに行った時に、自分と同じ年のストリートチルドレンを見て
 ”自分が幸せだったんだな”ということに気づいた時、
 何かしたいという思いだけで起業をしてしまったので。」

大変だったこともあったわけですよね。

「システムを作るにしても、いわゆるエンジニアの方に作って頂かなければ
 ならなかったのでお金もかかりましたし、
 立ち上げる時に20歳だったので、オフィスが借りられなかったり
 銀行口座が作れないということがよくあって
 私は全部出来なかったので、立ち上げた後に悩みました。」

資金集めという点でも大変だったのではないですか?

「システムが大きかったので、銀行からもお金を借りないと
 なかなか間に合わなかったのですが
 学生にお金を貸したことがないと最初は言われました。
 ですが、やはり利益を出しながら社会貢献をしていく会社が
 今立ち上がらないと10年後はどうなるんですかねという話をしながら
 銀行や政策金融公庫から学生で初めてお金を融資して頂いたり
 父の知り合いや、学校の先生などにも協力をして頂いて
 そこから資金調達をしました。
 あとは、人との出会いというのもその時に重なって
 起業が出来たというのもありました。」

想いが人を繋げていき、窮地を突破するというのがよく分かります。
起業のきっかけとしてはインドネシアに行った事だったわけですよね。

「インドネシアに行って子どもたちの為に何かしたいなと思い
 大学進学後にアルバイトをすることになるのですが、
 そのアルバイト先が飲食店の広告会社だったんですね。
 毎日飲食店のオーナーさんに広告のご案内をする中で
 飲食の広告は3、4社しか有名な会社がなかったので
 独占的な状態だったからこそ、広告料が高いなど
 オーナーさんにとってもまだまだ使い勝手が悪い部分を見つけて
 オーナーさんの為の仕組み作りが出来るのではないかということと
 子どもたちの為というのが同時に解決出来る仕組みがあれば
 みんな幸せなんじゃないかというアイデアをアルバイト時代に思いつきました。
 ここから協力者が出てきて、企業する形になりました。」

こういった考えはボランティアの領域でもありますが、
ボランティア活動のイメージが湧いたきっかけは
アメリカ留学をされていた経験にも発端があるのでしょうか?

「今回の鍵になるのが、単なる寄付やボランティアではなく
 利益を出しながら社会貢献をして、継続性・持続性を出していくのが
 ポイントになるのですが、
 これを勉強したのが高校1年生の時のアメリカ留学でした。
 障害者支援をしているNPO団体の打ち合わせに参加させてもらう機会があり、
 寄付・ボランティアを集めていく考え方ではなく、
 団体としての価値を社会に提供して対価として売り上げ・利益を頂く。
 団体として利益を出しながら障害者支援をしていく考え方を勉強しました。
 これを日本でも広げていくことが重要ということと
 単純に子どもたちに寄付やボランティアをしているだけでは
 継続性がないので、継続的にしないとなということがきっかけとなって
 大学に入って起業のきっかけを探していました。」
 
日本には利益を上げながらボランティアをすることに否定的な人が多いですが
意識を変えていかなければ続いていかないですよね。

「そうですね。誰かが寄付を辞めてしまうと課題解決に対しても
 止まってしまいます。
 社会課題というのは1回、2回の寄付で解決できていたら
 そもそも課題ではないので、長く取り組まなければいけないとなると
 仕組み作りが重要というところは意識しています。」

これまでにどれぐらい寄付することに成功したのですか?

「今の所、私たちを通して23万食の給食を届けていて
 金額で言うと720万円くらい寄付をさせて頂くことが出来ました。」

実際に給食が届く現場、ご覧になりましたか?

「そうですね。先月もカンボジアの方に行ってきました。
 関係者の方と一緒にカンボジアのシェムリアップ側に行ったり
 今はカンボジア、フィリピン、マラウイなど世界で7ヶ国に寄付をしています。
 給食目当てに通ってくるので、学校に通う子どもたちの数も増えていました。」

最後に、これまで乗り越えてきたハードルは何でしたか?

「一番のハードルは知識が無いことでしたね。
 学生でしかなかったので、何もやったことが無い。
 お金集めもどうしたらいいか分からない、システム作りも分からない
 という分からないだらけの所を色んな方に支えて頂き
 越えてきたということが自分の中では大きいかなと思います。」
 
来週も城宝さんのお話、続きます!
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