三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.01.14

外国人観光客と日本人の国際交流のマッチング

株式会社ジェイノベーションズ代表取締役
大森峻太
外国人観光客が助けを求められるのはガイドである僕らだけ


今週のゲストは、株式会社ジェイノベーションズ 代表取締役の大森峻太さんです。

大森さんは神奈川県出身、1989年生まれ、現在30歳。
大学卒業後、カナダを拠点に海外をまわりながら、観光の最前線を学び、
帰国後にインバウンド事業をメインに手掛ける
株式会社ジェイノベーションズを設立されています。

まずはジェイノベーションズの主な事業内容を教えて下さい。

「外国人観光客向けに色々なサービスを行なっています。
 主なところをお話しすると、地元の人達と交流したい外国人観光客と
 日本人で国際交流をしたい人達をボランティアガイドとして
 マッチングするサービスを最初に立ち上げました。
 これを少し発展させた形で、街中で困っている外国人の方は多いので
 マッチングだけではなく"困っていることはありませんか?”を意味する
 "How Can I help You?"と書かれた看板を持って、
 ひたすら外国人を助けるというゲリラガイドのようなものを始めました。
 あとは国際交流イベントを毎週土曜日に開催、
 日本で勉強する留学生とのマッチングもしています。」

とにかく外国人観光客を助けるということを事業にされたと。

「みなさん思われた通り、最初はビジネスになっていなかったのです。
 すべて無料でやっていたサービスなので。」

どうやってマネタイズされたのかも興味深いです。

まず観光を仕事にしようと思ったきっかけはなんだったんですか?

「こういう仕事をしているので、海外が大好きだと思われがちなのですが
 元々海外はまったく興味なかったのです。
 高校の修学旅行でオーストラリアに嫌々行ったというのが最初の海外でした。
 そのオーストラリアで空港に降り立ったら違う世界があるという
 海外に興味が無かったので気にしたことも無かったのですが
 行ってみるとすごく楽しく、美人も多いしなんだこれは!と(笑)
 "オーストラリアは美人の国なんだ"と思ったのですが
 F1の大会か何かが行われていたらしく
 たまたま僕らの泊まっていたホテルにレースクイーンの人達が
 たくさん泊まっていたということだったようです。
 一番最初に海外を興味を持ったきっかけでした。」

そこからいきなり観光の仕事をしようと思った訳ではないそう。

「海外には住みたいと思って、そこから英語の勉強を始めたのがきっかけですね。
 それまでは英語が苦手過ぎて、最初に高校生で受けた模試が偏差値29でした。
 単語も一つも分からず、すべて適当に記入したので一番最初に終わったほどでした。
 それくらいからのスタートでしたね。」

どうやって英語を身につけたのでしょうか?

「よく訊かれるのですが、勉強するのが嫌いだったので
 英会話フレーズ集のような本を買ってきてひたすら声に出して言って 
 毎日外国人の人達が集まるHUBというバーに通って
 その店はレジの前に並んでお金を払ってその場でドリンクをもらうという
 システムなので、お客さんがレジの前に並ぶんです。
 フレンドリーそうな外国人が並んだ瞬間に後ろに並んで
 “Do you like baseball?”などモニターに掛かっているものを言ったりとか
 それでひたすら声を掛けて覚えたものを使って。
 分からないことを言われて答えられないと、それを次の日に勉強して
 またバーに行ってというのを繰り返す日々でした。」

実践あるのみということですね。
そして、学生時代海外によく一人旅に行っていたんですよね?
どんな国や地域に行かれていたのでしょうか?

「最初はカナダに2ヶ月間短期留学をしました。
 そこから色々な国に行くようになり、アジア、北米、ヨーロッパを中心に
 バックパッカーでずっと回っていました。」

その当時、感じていた日本と海外の観光業の違いについて伺いました。

「やはり海外のほうがエンターテイメント性がすごく強いなと思いました。
 どこに行っても楽しませるという精神がありましたし
 今僕らがやっているガイドに関しても、
 日本のガイドさんは団体バスのガイドさんが多く
 あまり給料も良くなくて地位も高くないところがあったりしたのですが
 海外だとしっかり稼いでいるガイドさんや有名なガイドさんがいて
 こういうところが違うなと感じましたね。」

会社を立ち上げる前に、何でも渋谷駅のハチ公前広場に電車の車両が置かれている
「青ガエル観光案内所」の運営をされていたそうですね。

「元々、東急東横線だった車両ですね。
 この中が観光案内所になっていまして、メインは外国人観光客向けに
 色々な手助けをしていくというところがあり、今も行なっています。」

ボランティアガイドから
ビジネスとしてどういう形で売り上げを立てているのでしょうか?

「外国人観光客向けにマッチングサービスを始めたところ
 英語を話せる日本人の方がたくさん私達のところに登録してくださったので
 その中ですごく出来る人達を集めて、有料のガイドサービスを始めたり、
 観光案内所の現場の運営をやっていただいたり
 最近だとラグビーワールドカップ関連などのイベントで
 駅などに臨時のインフォメーションを建てた時の対応などを
 弊社のほうでやらせていただいています。」
 
最初はボランティアで始めたものの中から質の向上を目指し
質の高いものは対価をいただくというビジネスにしていったということですね。 
起業するうえで仲間集めや資金集めはどうやって行ったんですか?

「カナダに2回留学をしているのですが、
 2回目の留学中にいた学校の仲間で立ち上げました。
 資金集めは、私達がやっている事業はガイドのマッチングサービスなので
 あまりお金がかからないんです。
 掛かっている経費はほとんど人件費なので、
 最初にかかる費用があまり要らなかったというのがあります。
 なのでバイトで貯めた200万円くらいで会社を作ったというところですかね。」

ガイドしていて観光客の方に訊かれて困ったことなどはありますか。

「毎日ガイドをしているので、本当に色々な質問をされるのですが
 最近一番困ったのは中国人観光客の方に
 ”この辺で一番優秀な建築士を紹介してくれ”と言われて
 5年以上この仕事をしていて一番難しかったかもしれないです。
 理由を聞くと”日本で土地をたくさん買った。
 "そこで色々家を建てて価値を上げていきたいから優秀な人を知りたいんだ”と。
 分からないから違う人に訊いたほうがいいと言ったんですが
 "誰でもいいのでどうしても教えて欲しい"と言うので
 僕らの拠点がある渋谷の建築事務所を全部リストアップして差し上げました。」

ガイドというかお世話をしなくてはいけない域まできているんですね。

「財布を失くしちゃう人やパスポートを失くしちゃう人もいるし
 色々なトラブルが日々起こり、彼らが助けを求められるのはガイドである僕らだけ。
 他の日本人に声を掛けても逃げてしまうことも多いですし、
 警察官もなかなか英語での対応が出来なかったりするので
 観光案内所やプロのガイドとしての僕らが
 ずっとお世話をしなければいけない部分は大きいですね。」

これからさらに伸びていきそうなビジネスですね。 
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「色々ありますが、毎月のように会社が潰れそうになっていて
 最近は少しずつ落ち着きましたが、そういうこともありますし
 逆にハードルしかないので何を答えたらいいのか分からないですが
 やはり海外に初めて留学した時に、英語も通じないし
 生活も大変というところを乗り越えられたのが
 今起業しても活きている経験かなと思います。」

大森さんには来週もお話を伺います!
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