三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.08.25

オンラインとオフラインそれぞれの良さが繋がるカフェ

株式会社カンカク 代表取締役
松本龍祐
人の記憶に残るものを作りたい


今週のゲストは、株式会社カンカク 代表取締役の松本龍祐さんです。
松本さんは 1981 年生まれ。大学在学中からカフェ経営などを行い、
2006 年にコミュニティ企画と運営に特化したコミュニティファクトリーを設立。
2012 年にヤフーへ売却。2015 年からメルカリに参画。
新規事業を担当する株式会社ソウゾウの代表取締役や
株式会社メルペイの取締役 CPO などを歴任、去年 6 月に退任。
現在は株式会社カンカク代表取締役です。

まず「カンカク」の主な事業を教えて下さい。

「東京の北参道にあるKITASANDO COFFEEと
 麻布十番にあるTAILORED CAFEの2つのカフェを経営しています。
 こちらのカフェで使える専用アプリを自社で開発もしています。
 また最近ですとparfait✕parfait(パフェパフェ)という
 冷凍で自宅に届いて、お酒入りのジュレをあとがけして楽しめる
 “夜パフェ”スイーツも提供しています。」

カフェの完全キャッシュレス。
具体的にはどんなシステムになっているのですか?

「先ほどの自社で開発しているアプリを使って事前注文・決済して
 受け取ることができる方法が一つ。
 また、店頭でスマホ決済サービス、クレジットカード、各種電子マネー、
 QRコードなどでの決済も可能になっています。
 今話題のサブスクも提供していて、月額3,800円で
 スペシャルティコーヒーを毎日楽しめるというサービスを提供しています。」

完全キャッシュレスやサブスクにこだわったのはなぜなのでしょうか?

「この事業の立ち上げの経緯でもあるのですが、
 元々私がオフィスビルに勤めていたころ、ほぼ毎日1階のカフェに行っていたんです。
 朝カフェに立ち寄った時にかなり並んでいて、本当はラテを飲みたいけど
 時間があまりないからアイスコーヒーにしたり、
 月あたりで購入金額を積み上げていくと
 トータルでいくら分ぐらい飲んでいるのだろうと思ったりして。
 キャッシュレスで待ち時間がほとんどなかったり、
 月額定額でいつでも気軽に飲むことが できたらいいなと思ったのが始まりでした。」

個人のコーヒーサーバーで飲む感覚でお店のコーヒーが飲めたら最高ですよね。
もちろん味にもこだわっています。

「コーヒー豆を焙煎されている国内外の様々なロースターさんから
 豆を仕入れさせていただいて定期的に入れ替えています。
 また美味しい豆を美味しくコーヒーとして淹れなければいけないので
 オペレーションはテクノロジーを活かして色々な機材を使っています。
 例えば、エスプレッソは人が豆を挽いた後に
 ぎゅっと押して圧力をかけるのが一般的なのですが、
 この時に専用の機械を使って、毎回必ず同じ重量で圧力がかかるようにしています。
 うまく機械と人を組み合わせることで、ブレそうな所は機械にやってもらって 
 美味しいコーヒーを提供しています。
 私自身がコーヒーのプロフェッショナルというわけではないので
 誰が店頭に立ってもきちんと美味しさを保てるお店にしたいなと心がけています。」

完全キャッシュレスで、テクノロジーや機械で出来ることはすべて任せていますが
人はどう関わっているんでしょうか?

「一番はコミュニケーションだと思います。
 オフィスによくあるようなコーヒーサーバーとは違うというお話がありましたが
 仕事をちょっと抜けてカフェで店員さんと顔を合わせる
 ということにお客さまにとっての価値があると思うんです。
 その時にひと言、ふた言、挨拶や言葉を交わすと
 そのお店が特別な存在になっていって
 自分が常連になるにつれてまた嬉しくなって…という風に
 お客さまとのコミュニケーションにスタッフには
 専念してもらいたいなと思っています。」

学生時代にカフェの経営をされていたそうですが、
社会人経験としてはメルカリ、メルペイとIT関係の仕事をされていました。
なぜまたカフェを経営しようと思われたのですか?

「メルカリのグループでは、最後にメルペイという
 決済サービス事業の立ち上げに取り組みました。
 決済サービスというとオンラインのアプリを
 オフラインの実際のお店で使っていただくという前提で
 考えなければいけないので、リアルなお店の話を色々伺ったり
 調べたりしていたんです。
 そうしていくうちにオフライン側のビジネスがやりたいなという
 気持ちが強くなっていきました。
 私自身の強みはオンラインとオフラインをバランスよく繋げること。
 それを活かす業態を色々考えた結果、
 元々好きで興味のあるカフェをやってみようかなと考えました。」
 
デジタルの仕事をしていると人と繋がっている感覚は薄れるものですか?

「そうかもしれませんね。過去に私自身が経営していた
 スタートアップで開発したアプリで、
 数千万ダウンロードされたものがあり、
 当時とても多くの方々に使っていただいていたのですが、
 当たり前のことですが、数年経つとそれをみんなすっかり忘れていて。
 なので、次は形のあるものを作って、人の記憶に残るものを作りたいと
 ずっと思っていたというのもあります。」

カフェの独自性を出すためにどのような努力されたのですか?

「自動でロボットがコーヒーを淹れるアメリカの『Cafe X』や、
 中国の『luckin coffee』という一気にスターバックスを超えるような規模の
 店舗数になったスタートアップの店舗へ視察に行きました。
 ただ、日本には素晴らしいコーヒー屋さんがすでにたくさんありますよね。
 なので、海外での事例をそのまま真似するのではなく、
 日本ならではの視点で何ができるかなと考えて 
 今の形態にすることにしました。」

最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「大学時代にも多少は取り組んだ経験があったのですが、
 リアルという業態や飲食分野も
 ほぼ未経験で飛び込んでゼロから事業を立ち上げました。
 新鮮ですごく楽しかったのですが、今思うと大変なことも多くて
 1店舗目を作るということが大きなハードルだったのかなと振り返っています。」

1店舗目のハードルを越えたらあとは広がっていくばかりですね!
松本さんには来週もお話を伺います。
  • Facebook
  • ツイッター
  • LINE

TOP