三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ 鈴村健一 ハードキャッスル エリザベス20代〜30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.09.08

アスリートの腸内環境から健康を導く

AuB株式会社 CEO
鈴木啓太
元オリンピック選手から新種のビフィズス菌を発見


今週のゲストは、AuB株式会社 CEO の鈴木啓太さんです。
サッカーファン、スポーツファンのみなさんには 元日本代表、
元浦和レッズの選手としてお馴染みです。
1981 年生まれ、静岡県出身。
2000 年に浦和レッズに入り、2006 年には日本代表デビュー
2015 年にアスリートの腸を研究する AuBの設立に参加。
2016 年に現役を引退後、AuB の代表取締役に就任されています。

まず、今、どんな事業をされているのかを具体的に教えて下さい。

「研究とヘルスケアサービスとフードテック。この3つに大きく分かれます。
研究開発型のベンチャーなのでどんな事業をやっているんだと言われるのですが
基本的には菌を発見することであったり、
フードテック、その研究から得られた知見でサプリなどのプロダクト(製品)を出す  
という事をやっています。それからヘルスケアサービスということで
腸内細菌のDNAを解析して、その人にあった健康を栄養士などがサポートする
というようなサービスを展開しています。」

さらに、去年資金調達に成功してから
「新菌の発見」と「フードテック事業への参入」を
スタートされているそうです。
新しい菌の発見と言えば、9 月 2 日に大きな発表ありましたよね?

「実は我々は5年間で700 人以上のトップアスリートの協力を得て
サンプルを集めていたのですが、
元オリンピック選手のお腹から新種のビフィズス菌を発見しました。
新種のビフィズス菌というのは通常の基準株と言われる普通の機能を持った
ビフィズス菌よりも機能が高いと特許が取れるのですが、その菌を発見しました。」

オリンピック選手で探すというのは意味があるのでしょうか?

「腸内細菌という未知の分野ではあるのですが、特異的な体というか
少し人と違った被験者から調べることで大きな発見につながる事が
分かっていまして、そういった点でアスリートに着目して色々と調べてきた結果
たまたま見つかったというところがありますね。
アスリートと一般人の腸内細菌の違いが見えています。」

それは食生活や運動量がちがうからなのですか?

「その通りです。一般の方たちはもちろん全然違うのですがプロットすると近しいです。
でもアスリートは散らばっているというかそれぞれ個性があります。
実は競技ごとに違うというのも、人間の目やデータでは分からないのですが
機械学習させると80%以上の確率でわかります。
食事も変わっていますし、トレーニングメニューも変わってくる。
負荷をかけるものも変わってくるので変化しているのではないかと考えられますね。」

パーソナルトレーナーにトレーニングの内容だけではなく
食事や腸の調子を訊かれたことがあります。

「それはまさしくデブ菌、やせ菌の発見ですよね。
吸収しやすいか吸収しにくいかというのがものすごく大きいので
ダイエットなどにも大きく影響していると言われていますね。
女性の方々もそうですし、僕はよく会社員の方たちを
ビジネスアスリートと呼んでいるんですけれども
みなさんアスリートなんですよね。
仕事を頑張るためにはコンディションを整えてもらって
お腹の中から健康になってもらえると
よりいいパフォーマンスが出せるんじゃないかなと思っていますね。」

菌の成分によって合うスポーツが変わったりするんですか?

「そういう事も言えますし、修正する事ができるかもしれないですよね。
ラグビー選手に向いてますよと出ても、僕は陸上選手になりたいんですと
じゃあそれをどういう風に変えていくのかという指導ももしかしたら
今後あるかもしれないですよね。」

フードテックの方はどうですか?

「昨年12月に第1弾のプロダクトを出させて頂いたんですけども
そちらは「AuB BASE(オーブ ベース)」という腸内細菌を整えるサプリメント
これは先ほどの一般人とアスリートの違いというと
アスリートのほうが多様性が高かった。
それから酪酸菌というものが一般の人の2倍近くいたというのが違いだったんですけども
多様性というのがすごく重要でして、一つの健康の指標と言われているんですね。
最近のある研究によるとコロナの重症化している患者さんの腸内細菌層を見てみると
多様性が低かったというニュースが出ていましたね。
それをプロダクトに込めてAuB BASEというものを販売させていただいております。」

アスリートの方の菌を増やして商品化するのですか?

「それは実は違いまして、まだ人のお腹にいる菌を直接入れるという技術は
なかなかできないんですけども、今ある菌やこうすると多様性が高まりますよねと
いう組み合わせを配合したアスリートミックスという素材を開発して
AuB BASEというものを販売しています。」

こちらは実用化されているものなんですよね。

「今飲んでいる方から好評をいただいていまして
便の色が変わったとかにおいが変わったとか、
毎朝トイレに座るのが気持ちいいと言っていただいております。」

最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えて下さい。

「去年の頭から資金調達をしていて、なかなか研究開発ベンチャーという事で
資金が集まらないのもあってキャッシュアウト1か月というところまでいったんです。
本当に寝れない日々を過ごし、不安で押しつぶされそうになったというところは
ありましたけども、何とかいろんな方に支援いただいて
大正製薬さんや三菱UFJキャピタルさんなどから出資いただきまして
続けることができました。」

今は順調になっていますか?

「ベンチャーに順調はなかなかないと思うんですが
スケールさせるために色々と準備を整えている中で
組織作りであったり、マーケティングであったりというところに
今は注力しているというところですね。」

鈴木啓太さんには来週もお話を伺います。 来週もよろしくお願いします。
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